ブルックリン・ネッツのスペンサー・ディンウィディーは、トレードの噂が過熱中だ。一部ではゴールデンステイト・ウォリアーズなどウェスタン・カンファレンスの強豪チームが候補に挙がっており、本人も報道に関心を示している。 事の発端は、『SNY』のイアン・ベグリー記者が「優勝を狙う複数のウェスタン・カンファレンスのチームが、ディンウィディーのトレードに水面下で関心を示している」と伝えたこと。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者に「ネッツはロスターのグレードアップを望んでいる。内容によってはディンウィディーが駒として使えるかもしれない」という見解を受けての最新レポートだが、ディンウィディー本人もツイッターで「どのチーム!? 場所を教えてくれ(笑)。俺もほかのみんなと同じように知りたい」と反応を見せた。 ディンウィディーは2021-22シーズンがプレイヤーオプションだが、ケビン・デュラントやカイリー・アービングという高額年俸のスターがいること、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)が今オフの最優先事項にジョー・ハリスとの再契約を挙げ、大型契約も予想されることを考えると、ネッツは2021年にディンウィディーと再契約するのは難しいかもしれない。見返りなくチームを去られることは避けたいネッツとしては、当然トレードも視野に入ってくるだろう。 『NBC Sports Bayarea』のジョシュ・シュロック記者は、新シーズンに巻き返しを狙うウォリアーズとディンウィディーの相性の良さに着目している。 「ディンウィディーはIQの高い選手で、(ステフィン)カリーや(クレイ)トンプソンとマッチする。カリーがベンチに下がっている時は、効率的な攻撃的オプションになれる。ウォリアーズが狙う選手に見えるが、新シーズンは1140万ドル(約12億円)の契約、その次のシーズンは1230万ドル(約13億円)のプレイヤーオプション。ウォリアーズはすでにラグジュアリータックスを超えていて、獲得が簡単にはいかない状況だ」 デュラントが全休し、アービングも右肩の故障で欠場続きだった昨季、ディンウィディーは自己ベストの平均20.6得点をマーク。スコアラー、プレイメーカーとして実績は十分なだけに、優勝を狙うチームが獲得に乗り出しても不思議はないかもしれない。