サクラメント・キングスのルーク・ウォルトンHC(ヘッドコーチ)は、2020年の3ポイントコンテスト王者で、高い得点力を持つシューターのバディ・ヒールドを先発ではなく、控えの切り札として起用している。しかし、ヒールド本人はこの起用法を不満に思っており、トレードを希望しているという噂が囁かれている。 2018-19シーズンにキングスの先発に定着したヒールドは、昨年オフにキングスと4年8600万ドル(約90億円)の延長契約にサイン。出来高次第によって1億ドル(約105億円)以上になる可能性がある大型契約と見られている。だが、契約を延長した直後の2019-20シーズンにおいて、1月終盤以降は先発を外れ、先発出場したのは72試合のうち44試合にとどまった。 今年10月には、ヒールドが自身の移籍の噂を報じたSNS投稿に「いいね」を押したことが話題となったが、キングスのモンテ・マクニール新GM(ゼネラルマネージャー)は、今のところヒールドをトレードすることは考えていないようだ。 『Forbes』のショーン・ディビニー記者によると、匿名のNBA GMはこのように語っているという。 「キングスがヒールドをトレードしたいと思うのは当然だ。彼らはヒールド抜きの先発メンバーで上手くいっているし、新たな体制でスタートを切るにもちょうどいい。それは理にかなっている。だが、少なくとも現時点では、まだ彼らに動きはないようだ。キングスはまだ積極的にヒールドを売りに出していない。シーズン開幕からしばらくは様子を見るのかもしれない。だが、私は、彼らは本腰を入れてトレードに動くべきだと思う」 バハマ代表としても活躍する27歳のヒールドは、これからキャリアの全盛期を迎えるところだ。ベンチから出場して平均20得点近くを計算できる選手はリーグでもそれほど多くなく、キングスとしてはできれば手放したくないところだろう。 ヒールドは昨季、平均19.2得点、4.6リバウンド、3.0アシスト、3ポイント成功率39.4%を記録している。