マイアミ・ヒートは、ロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナルで2連敗の苦しいスタートを強いられた。10月4日(日本時間5日)に迎える第3戦も、主力のゴラン・ドラギッチとバム・アデバヨを欠く可能性が高いようだ。 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、「マイアミのバム・アデバヨとゴラン・ドラギッチはNBAファイナル第3戦の出場がDoutful(疑わしい)と故障者レポートにリストアップされるだろう」とレポート。「Out(欠場)」「Doubtful(疑わしい)」「Questionable(不確か)」「Probable(出場の可能性あり)」「Available(出場)」と5段階あるステータスの中で、出場率25%程度とされる「Doubtful」とした。
第3戦も“飛車角落ち”になることが濃厚なヒートだが、アデバヨ本人は「ラインナップに戻ることができると信じている。状態は良くなっているし、プレイできると思う」と出場への希望を捨てていないと、『yahoo! sports』のクリス・ヘインズ記者は伝えている。 ヒートはファイナル第1戦で、司令塔のドラギッチが第2Q(クォーター)途中に左足裏を負傷。その後しばらくプレイを続けたが後半はコートに戻らず、左足の足底筋膜断裂(足底筋膜炎)と診断された。さらに、インサイドの要であるアデバヨも、第3Q途中にオフェンシブ・リバウンドに飛んだ際に左頚部(けいぶ)を痛めて負傷交代となった。 両者は10月2日(同3日)に行われた第2戦を欠場。代わりに新人のタイラー・ヒーローとマイヤーズ・レナードが先発起用されたが、第1Q中盤以降はレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの強力デュオを中心としたレイカーズの攻撃を抑えられず、ペイント内で56得点、シュート成功率74%と圧倒された。 『NBA.com』によれば、NBAファイナルで0勝2敗から逆転優勝を果たしたのは34チーム中わずか4チームのみ。しかもドラギッチ(プレイオフ平均19.9得点、4.6アシスト)とアデバヨ(同平均17.8得点、10.9リバウンド、4.6アシスト)が欠場するとなれば、ヒートは分が悪い。エースのジミー・バトラー、第2戦で24得点、9リバウンドを記録したケリー・オリニクの奮起は必須となりそうだ。