マイアミ・ヒートは、10月2日(日本時間3日)に行われたロザンゼルス・レイカーズとのNBAファイナル第2戦に114-124で敗れた。シリーズ2連敗スタートと厳しい状況のなか、エースのジミー・バトラーは逆転優勝に向けて強気な姿勢を崩さなかった。 第1戦で左足足底筋膜を断裂したゴラン・ドラギッチ、左頚部(けいぶ)を痛めたバム・アデバヨが欠場したヒートは、代わりに新人のタイラー・ヒーローとマイヤーズ・レナードを先発起用。第1クォーター残り9分15秒にヒーローの得点で8-6としたが、リードを奪ったのはこれが最後。レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの強力デュオを中心に、レイカーズにペイント内で56得点、シュート成功率74%と主導権を握られ、地力の差を見せつけられる結果となった。
ポストシーズンの自己ベストとなる57得点に絡んだ(25得点、13アシスト)バトラーは、2連敗という劣勢にもネガティブな言葉は発さなかったという。『ESPN』のマリカ・アンドリュース記者が記者会見の様子を伝えている。 「俺たちは絶対に諦めない。プレイできる限り戦い続ける。まだ終わっていない。0勝2敗になって、何か特別なことをしなきゃいけないが、俺たちはお互いを信じている。レイカーズを倒すためには完璧なプレイをしなければならない。もし、すぐにそれを実行に移せなければ、取り返しがつかなくなる」 途中出場で24得点、9リバウンドと奮闘したケリー・オリニクは、「僕たちにはジミーの信じられないような活躍が必要だ。彼はシーズンを通じて、プレイオフでもチームを牽引してきた。ただ、彼1人だけでどうにかなることじゃないから、残りの選手たちがステップアップし、彼を助けないといけない」とサポートを誓っている。 ドラギッチ、アデバヨが故障を抱える状況を跳ね返せるか。優勝候補のミルウォーキー・バックスをカンファレンス準決勝で破るなど、快進撃を見せてきたヒートの“チーム力”が10月4日(同5日)の第3戦で問われることになる。