シカゴ・ブルズのザック・ラビーンは6年目の今季、リーグ11位の平均25.5得点を挙げた。7月末のシーズン再開後には同世代のガードが大活躍を見せて注目を集めたが、自分も同じレベルで活躍できると豪語している。 自慢の身体能力を武器に、2015年からスラムダンクコンテスト2連覇を果たしたラビーンは、スコアラーとして台頭。ミネソタ・ティンバーウルブズからブルズに移籍した2017年以降は16.7→23.7→25.5と平均得点を伸ばしてきたが、チームの低迷に伴い、キャリアでまだプレイオフ出場の経験はない。
一方で、今プレイオフではユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルとデンバー・ナゲッツのジャマール・マレー、シーディングゲームでは破竹の8連勝を飾ったフェニックス・サンズのデビン・ブッカーが評価を高めている。ラビーンは彼らの活躍に刺激を受けつつ、自分も負けてはいないと考えているようだ。『The Athletic』のダーネル・メイベリー記者が、同世代へのコメントを紹介している。 「ドノバン・ミッチェル、ジャマール・マレー、デビン・ブッカーはこの数年活躍している。それに全米のメディアが気づいたようだね。俺は彼らと同じカテゴリーにいると思う。過去2~3年は本当に良いプレイができている。多くの人は俺の姿を見る機会がなかったかもしれないけどね」 1対1を軸としたスコアリングが特徴のラビーンは、プレイメイクを含めたさらなる進化を見据えていると自らのビジョンを語る。 「同世代の選手が活躍するのを見られて嬉しいよ。もちろん、俺にその機会があったら、とも思う。(彼らと)同じレベルに立って、同じように戦えることを証明するため、この悔しさは俺をいっそうハードに練習させるだろう。パスとプレイメイク能力向上に取り組んでいる。俺が優れたプレイメーカーになったら、プレイヤーとして別のレベルにステップアップできると思う」 ブルズはビリー・ドノバン新HC(ヘッドコーチ)を迎え、本格的な再建に踏み切った。新体制でエースとして期待されるラビーンも、強豪復活へ力強くチームを牽引したいところだ。