アダム・シルバーNBAコミッショナーは、2020-21シーズンの開幕時期について「来年1月」を有力視しており、場合によっては東京オリンピック参加を見送る可能性があることを認めた。 NBAは7月31日(日本時間8月1日)からフロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)でシーズンを再開させた。当初は来季開幕を12月1日(同2日)に予定していたが、NBAファイナルを戦う2チームのオフが2か月未満となってしまうことから、クリスマス以降に変更となる噂が浮上。さらに、シルバー・コミッショナーによれば、開幕は来年1月までずれ込む可能性があるという。
シルバー・コミッショナーは9月22日(同23日)、『The Citizen by CNN』に出演した際に現状についてこのように触れている。 「(来季の開幕時期は)来年1月が最良だと信じています。私たちの最終的なゴールは全82試合とプレイオフを行うことです。さらに言えば、それぞれのホームアリーナにて観客を動員して開催することがゴールです。しかし、それを行えるかを決断する上では、まだ不透明な部分が多いというのが現状です」 シーズン開幕が来年1月となった場合、同7月に開催予定の東京オリンピック参加を見送る可能性もあるという。 「アメリカにはたくさんの優秀な選手がいますが、その中のトップ15選手がオリンピックに出場できなくなってしまうというシナリオも出てきてしまうかもしれません。また、オリンピックで他国を代表するNBA選手もたくさんいるため、私たちは最善策を探すべく取り組む必要があります」 新型コロナウイルスによるシーズン中断、バブルでのシーズン再開、人種差別反対運動など、激動のシーズンとなった今季も残すところあと約1か月。八村塁(ワシントン・ウィザーズ)や渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)は、日本で開催される東京オリンピックに出場できるのか。NBAの決断には大きな注目が集まる。