「NBA Rakuten」は日本時間8月22日(土)午前7時30分からボストン・セルティックスとフィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)のプレイオフ1回戦の第3戦を配信する。勝てばシリーズ王手のセルティックスに対し、シクサーズは第2戦の大敗から立て直しを図る。 2連勝のセルティックスを引っ張るのは若きエースのジェイソン・テイタムだ。初戦に30得点、第2戦で33得点と2戦連続でプレイオフ自己最多得点を更新する好調ぶりを披露。チームとしても、第2戦ではケンバ・ウォーカー(23得点)とジェイレン・ブラウン(20得点)が20得点以上を記録するなど、バランスの良いオフェンスを展開できており、初戦で怪我をしたゴードン・ヘイワードの不在をものともしない選手層の厚さが光っている。 また、2試合合計でわずか13回というターンオーバーの少なさも見逃せない点だ。レギュラーシーズンではターンオーバー数が10回以下の試合では13勝3敗と大きく勝ち越しており、プラン通りの試合運びを展開できている時のセルティックスを倒すのは至難の技となる。
一方のシクサーズはエースのジョエル・エンビード頼みのオフェンスとなっているのが気になるところ。フィジカルでセルティックスのビッグマンたちを圧倒するエンビードは、2試合で平均30得点、13リバウンドと孤軍奮闘するが、2番手スコアラーのトバイアス・ハリスが平均14.0得点、フィールドゴール成功率34.5%と低迷。また、チームとして29.2%の確率でしか決まっていない3ポイントも大きな問題だ。 第2戦では、後半にセルティックスがエンビード対策として用いたゾーン・ディフェンスに苦戦し、試合の流れを完全に失った。ベン・シモンズが怪我でいない今、エンビードが攻守で支配できなければシクサーズの勝機は見えてこない。それだけに、エンビードが最も力を発揮するインサイドのスペースを確保するため、ハリスをはじめとした周囲の選手たちがしっかりと長距離砲を決められるかが勝利への鍵となる。 セルティックスがシリーズ王手をかけるのか、それともシクサーズが反撃の狼煙を上げるのか。注目の一戦で勝利を掴むのは?