ワシントン・ウィザーズはブラッドリー・ビールとダービス・ベルターンスが再開シーズンへの不参加を表明したことで、チームのトップスコアラー2人を欠いて残りのシーズンに臨むことになった。そんななか、チームの中継局である『NBC Sports Washington』のチェイス・ヒューズ記者は、八村塁がチームのファーストオプションになると期待を懸けている。 ヒューズ記者は、シーズン中断前に平均得点(13.4点)と平均シュート試投数(11.1本)で、ビールとベルターンスに次ぐ成績を残していた八村が、すでにチームのサードオプションとして活躍していたことに加え、ゴンザガ大時代や日本代表でチームの得点源として起用された経験もあることから、再開シーズンでは八村がチームのエース役を担う可能性が高いと主張した。
昨年のドラフト1巡目9位指名でウィザーズに入団した八村は、ルーキーイヤーとなる今季41試合に先発出場し、平均13.4得点、6.0リバウンド、1.7アシストをマーク。インサイドやミドルレンジのオフェンスに定評がある一方で、ヒューズ記者は「第4クォーターでは平均1.9得点、フィールドゴール成功率32.7%とシュート効率が大幅に落ちる」と、試合終盤での得点力を磨く必要があると課題も指摘している。 イースタン・カンファレンス9位(24勝40敗)につけているウィザーズは、同8位(30勝35敗)のオーランド・マジックと5.5ゲーム差、同7位(30勝34敗)のブルックリン・ネッツと6ゲーム差となっている。逆転でのプレイオフ出場は厳しい状況だが、八村が来季に向けて貴重な経験を積んでくれることに期待したい。