ワシントン・ウィザーズのダービス・ベルターンスが、7月30日(日本時間31日)からフロリダ州オーランドにて再開予定のシーズンを欠場すると、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とティム・ボンテンプス記者が報じた。ベルターンスは、ユーロリーグでプレイしていた2013年と2015年に右膝の前十字靭帯断裂という大怪我を2度も負っているため、怪我のリスクを考慮しての決断となったようだ。同記事では、ベルターンスの決断について以下の通り報じている。 「情報筋によると、ベルターンスは怪我の予防策として再開後のシーズンへの参加を見送る決断に至ったという。また、ウィザーズは彼の意思を尊重しており、依然として今季終了後にFA(フリーエージェント)となる彼と再契約を締結させることを重視しているという」
ウィザーズは今オフ、サンアントニオ・スパーズ、ブルックリン・ネッツと成立させた3チーム間トレードにより、ベルターンスをスパーズから獲得。ウィザーズでリーグ屈指のシックスマンへと開花したベルターンスは今季、1試合平均15.4得点、4.5リバウンド、1.7アシストと、これらすべての分野でキャリアハイを記録し、得意の3ポイントも42.4%の高確率で沈めている。 現在イースタン・カンファレンス8位のオーランド・マジックと5.5ゲーム差で9位につけるウィザーズがプレイオフ進出を果たすためには、シーズン再開後に行われる8試合を終えた時点で8位につけるチームとのゲーム差を4以内に縮める必要がある。プレイオフ進出を狙うウィザーズにとって、実績のある3ポイントシューターの欠場は大きな痛手だ。 しかし、今季の活躍ですでにその価値を上げているベルターンスにとっては、怪我のリスクと契約交渉を控える現状を考慮すると、欠場は賢い判断と言えるかもしれない。