フィラデルフィア・76ersは39勝26敗で、イースタン・カンファレンス6位につけている。新型コロナウイルスにより中断となっている今シーズンが、仮にプレイオフから再開となっても出場は確実視されている状況だ。また、背中の痛みによって2月下旬から欠場していたベン・シモンズも、中断期間で怪我が回復し、再開時には戦列復帰する見込みとなっている。 そんななか、『The Athletic』のデレク・ボドナー記者は、76ersが新たな先発ラインナップの採用を検討していると報道。シモンズ、ジョエル・エンビード、ジョシュ・リチャードソン、トバイアス・ハリスの4人に、シェイク・ミルトンを加えて再開後のシーズンに臨むと伝えている。 昨年オフに5度のオールスター選出を誇るアル・ホーフォードを獲得した76ersは、ホーフォードとリーグ屈指のセンターであるエンビードを先発として開幕から併用してきた。しかし、プレイエリアが似ている2人はなかなか噛み合わず、チームは苦戦。開幕前には優勝候補として見られていたが思うような成績を残せず、シーズンが中断となる前にはホーフォードが控えに回ることが話に上がっていた。 ホーフォードの代わりに先発に昇格することが予想されるミルトンは、1月下旬から徐々にプレイタイムが増加。シモンズとエンビードの二枚看板が不在となった3月1日(日本時間2日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦で39得点と爆発するなど、オールスター以降、平均16.5得点、3ポイント成功率59.2%と結果を出していた。シーズン再開後は、ミルトンを先発に回すことで、スペーシングの問題が改善されると『NBC Sports』のカート・ヘリン記者は期待を寄せている。 昨季、王者ラプターズをカンファレンス準決勝の第7戦まで追い詰めた実績からすると、76ersのここまでの戦績は期待外れと言えるだろう。立て直しに向け、再開後どんなテコ入れを行うのか注目だ。