盟友コービーの死に高校時代のライバルが苦悩「真夜中に涙で目が覚めた」「恋しい」

元ロサンゼルス・レイカーズのスーパースターだったコービー・ブライアントは、今年1月26日(日本時間27日)にヘリコプター墜落事故に巻き込まれ、帰らぬ人となった。悲しい出来事から早3カ月以上が経過したなか、親友の1人がいまだ現実を受け入れられない胸中を綴った。 ツイッターに思いを綴ったのは、コービーと同じ1978年生まれで元バスケットボール選手のラシャード・フィリップスだ。ミシガン州ファーンデール高出身のフィリップスは、高校時代にコービーを抑えてオールスターのMVPに輝いた実績を持つ。デトロイト・マーシー大を経てプロ入りを目指したが、身長176cmの小柄なサイズがハンデと見なされ、2001年のドラフトで指名されず。NBDL(現Gリーグ)のドラフト指名を受けてプレイしたのち、オーストラリア、フランス、ギリシャ、イタリア、ラトビア、ポルトガル、サウジアラビア、トルコなど海外リーグを渡り歩き、2010年に現役を退いた。 コービーは当時、フィリップスのことを「ドラフトされなかった中で最高のタレント」と称して実力を認めるなど、2人は固い絆を築いていた。それだけに、コービーが急逝したという事実は簡単には受け入れられなかったようだ。 「真夜中に涙で目が覚めた。君が恋しいよ。僕はもがいていて、君がいないという事実を受け入れられない。頭の中で何度も何度も僕たちが交わした会話を繰り返している。僕は現実から目をそらしているんだ。途方に暮れている」 5月14日(日本時間15日)、このようにツイートしたフィリップスはさらに投稿を続け、コービーとの思い出を回顧した。 「僕は困難な目に遭っていた。コービーは電話で僕を呼び出し、試合後に会うように言われた。僕は上手くいっていないと伝えた。彼は『ここに来いよ』と言って試合後に会った。1年後、僕は200人の子供たちと自分のトレーニングアカデミーを作った。人生の岐路に立っていた時、コービーは僕に人生を語ってくれた。君のことが好きだ。君が恋しいよ」 コービーのヘリコプター墜落事故が起こった翌日、彼の存在を思い起こさせる出来事があったこともフィリップスは明かしている。 「君は僕を信じてくれた。永遠に感謝する。君のおかげで誇りを持って生きていける。2008年、弱り果てていた僕を助けてくれたお礼を言う機会はなかった。君の死の翌日、僕は涙を流しながらラスベガスから家に帰らなければいけなかった。君は僕の搭乗券にメッセージを残した。『24B』『ゾーン2』『シート4B』『シーケンス番号81』。今起こっていることを再認識したよ」 フィリップスはコービーの急逝に胸を痛めつつ、“人生の恩人”へ改めて感謝していた。

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