僕がデイミアン・リラードを好きになった理由【田渡凌 / 横浜ビー・コルセアーズ コラム vol.1】

皆さん、こんにちは! この度、「NBA Rakuten」でコラムを書かせて頂く事になりました、横浜ビー・コルセアーズの21番、田渡凌です。 僕は東京にある京北中学校を経て京北高校を卒業後、アメリカの大学に5年間留学しました。帰国後、横浜に入団し、在籍3年目の今シーズンはチームのキャプテンを務めています。このコラムでは、僕の素顔を出来るだけ皆さんにお届けできるよう書いていきますので、よろしくお願いします。 今回は初回という事で、僕の好きなNBAチームや選手、また試合観戦時のポイントなどを書いていきたいと思います。一つに絞るのはかなり難しいので、チームも選手もいくつか挙げていきます。

チームではキャプテンを務める田渡選手

地域の人々が応援しているウォリアーズ

まずはゴールデンステイト・ウォリアーズ。僕は北カリフォルニアのサンラファエルという街にあるドミニカン大学カリフォルニア校を卒業しました。ウォリアーズのホームであるチェイス・センターから車で30分程の場所にあります。ウォリアーズは地域の人々が応援してるチームなので、必然的に僕も好きになりました。 当時、ウォリアーズには大学OBのアシスタントコーチがいて、毎年僕たちの試合に来てはアドバイスをくれたり、OB戦では実際に何度か試合をしたりもしました。ウォリアーズの試合は何度も観戦しに行きましたが、毎試合48分間通して興奮と鳥肌が止まらなかったことを鮮明に覚えています。 会場で見た中で一番思い出に残っている試合はインディアナ・ペイサーズ戦で、クレイ・トンプソンがわずか29分の出場時間で60得点した一戦です。「あの試合の会場にいたんだよ!」と今でも友達に自慢するくらい印象に残っています。 もう一つのお気に入りのチームは、ユタ・ジャズです。特に昨シーズンまでのチームが好きでしたね。リッキー・ルビオが在籍していた頃のジャズは、全員で戦う素晴らしいチームという印象が強く、時間を見つけてはよく観て勉強していました。またチームには、出場時間は多くはないのですが、ジョージ・ニアンという選手がいます。彼は僕が留学していた頃に、初めてできた友人でした。英語がまったく話せなかった僕のことを、親身になって色々と面倒を見てくれました。家に泊めてくれたこともありましたね。当時仲良くしてくれた彼が、少ないプレータイムでもしっかり仕事をする姿を見ては、僕も頑張らなきゃという気持ちになります。皆さんも注目してみてくださいね。

リラードを好きになった理由

今特に好きな選手は、ポートランド・トレイルブレイザーズのポイントガード、デイミアン・リラードです。シュート力やハンドリング、身体能力、リード力がNBAの中で突出しているのはもちろん、何と言っても彼のメンタリティーが大好きです。現在のNBAでは移籍が頻繁に行なわれますが、彼はドラフトされて以来ブレイザーズ一筋です。このチームでどんな相手でも倒して、チャンピオンになってみせると言わんばかりに活躍する姿は、兎にも角にもカッコイイ。

田渡選手が好きなデイミアン・リラード(中央)。勝負強さに定評があり、クラッチタイムでの活躍は”デイムタイム”と称される

彼もまた僕の大学の近くの街、オークランドで育ちました。幸運にも高校でリラードとチームメイトだった選手と同じチームに所属していた僕は、よく彼の練習に対する姿勢を教えてもらいましたし、今でも参考にしています。そして何より、彼を好きになった一番の理由が、「プレッシャーを感じるか?」という質問に対するリラードの返答です。 「プレッシャーなんてない。プレッシャーはホームレスの人が次の食事がどうなるかわからず感じるものや、シングルマザーが必死になって次の家賃を払う時に感じるものだ。俺たちはプレーする事で高い給料を貰っている。もちろんチャレンジはある。けれど、それをプレッシャーと呼ぶのは一般人への侮辱だ」 他にもラッセル・ウェストブルック(ヒューストン・ロケッツ)やジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)など、強気で気持ちを前面に出して戦うタイプのポイントガードが好きですね。ウェストブルックとは何度かトレーニングを一緒にした経験があるので、いつかの記事で書きたいと思います。

観る試合を選ぶ時のポイント

最後に、僕がNBAの試合を観る時のポイントをお伝えしたいと思います。皆さん知っての通り、NBAは世界最高峰のリーグで、トップクラスのスキルや身体能力を持つ、真似ができないような選手がたくさんいます。ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のプレーはワクワクするし見ていて凄く興奮しますが、背が低く身体能力もあまりない僕にとっては、正直凄過ぎて自分に照らし合わせるのが難し過ぎます。 なので、僕が観る時は出来るだけ、ポイントガードがコントロールし、アイソレーションがさほど多くなく、ピック&ロールを上手く使って攻めるチームの試合を選ぶようにしています。ルカ・ドンチッチ率いるダラス・マーベリックスは、彼がスクリーンを多く使い、自分で攻めながらも味方を活かす場面が多いので参考にしています。

田渡選手が参考にしているというルカ・ドンチッチ。21歳ながらバスケIQが高く、今季は平均28.7点、9.3リバウンド、8.5アシストをマーク

いかがでしたか? 次回のトピックはまだ決めていませんが、ぜひ楽しみにしていてください! ※写真提供(田渡選手):©B-CORSAIRS

田渡 凌(たわたり りょう):横浜ビー・コルセアーズ所属のPG。プレイメーク力と得点力を備えたBリーグ随一の司令塔。今シーズンはチームキャプテンも務めた。日本バスケットボール選手会の副会長を務めたり、リアリティ番組『テラスハウス』への出演などコート外でも活躍。東京都出身。ドミニカン大学カリフォルニア校卒業。1993年6月29日生まれ。180cm・80kg。

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