『NBA Rakuten』は日本時間9月12日(木)午前8時から、WNBAのラスベガス・エーシズ(22勝13敗/リーグ4位)対インディアナ・フィーバー(19勝17敗/同6位)の一戦を配信する。 この試合の注目は、今季のMVP候補に挙がるケイトリン・クラーク(フィーバー)とエイジャ・ウィルソン(エーシズ)の対決だ。
クラークを中心とするフィーバーは、直近7戦で6勝と今WNBAで最もホットなチームと言っても過言ではない。そんななか、新人王の受賞が確実視されるルーキーエースは、ここ5戦で平均26.8点、10.8アシスト、3ポイント成功率43.4%と脅威の活躍を披露。2016年以来となるプレイオフ出場を決めたチームの原動力となっている。
しかし、今季2試合あったエーシズ戦でクラークは平均10.5点、FG成功率30%、3ポイント成功率25%、6ターンオーバーと苦戦。チームも連敗と、2連覇中の王者相手に勝てていない。エーシズとはプレイオフで対決する可能性もあるだけに、難敵を撃破し苦手意識を払拭しておきたいところだ。
ディフェンディング・チャンピオンのエーシズは、今季の平均得点(86.4/1位)とオフェンシブ・レーティング(105.6/2位)の数字が表す通り、攻撃力を最大の武器にしている。現役最強選手とも称される大黒柱のウィルソンは、平均27.3点、11.9リバウンド、1.9スティール、2.7ブロックと今季も圧倒的な存在感を発揮。平均得点に関しては、2006年にダイアナ・タラーシ(フェニックス・マーキュリー)が記録した歴代1位の25.3点を更新することが確実で、さらにWNBA史上初のシーズン1000点まであと11点と記録的なシーズンを送っている。インサイドのポストムーブやペネトレーションなど得点パターンは多種多様で、フリースロー成功率も85.5%と高く、今リーグで最も止めることができない選手だろう。
しかしウィルソンは、現地9月7日に行われたコネティカット・サン戦の終盤で、右足首を負傷。翌試合のニューヨーク・リバティ戦を欠場し、フィーバー戦も試合当日の判断となっている。フィーバー戦を平均28.5点、12リバウンド、3ブロックと得意にしているウィルソンが欠場となれば、チームにとって大打撃になるのは間違いない。 ただ、エーシズはプレイオフ進出をすでに決めており、レギュラーシーズンの残り試合を欠場させることもあり得るだろう。大黒柱の出場について「ここ数日の様子を見て出場を判断する。悪化させないためにも、復帰は急かさない」と、ベッキー・ハモンHC(ヘッドコーチ)も先を見据えて慎重な姿勢を見せている。なお、試合前日時点では、ウィルソンは怪我人リストには入っていない。もしウィルソンが出場できるのであれば、スーパースター対決として大きな注目を集める試合となるはずだ。
日時:9月12日(木)午前8時