NBA永久追放のジョンテイ・ポーターに弁護士が言及「ギャンブル依存症で手が付けられない状態だった」

今季トロント・ラプターズに所属していたジョンテイ・ポーターは、スポーツベットをする人に機密情報を漏らしたこと、ベッティング目的で自身の出場を制限したこと、さらにはNBAの試合でベッティングを行なうなど、リーグの規約に違反したことが明らかとなり、日本時間4月18日(現地17日)にNBAから永久追放処分を受けた。弁護士によれば、ポーターはギャンブル依存症だったという。『AP通信』が伝えた。 ミズーリ大出身のポーターは2019年のドラフトで指名されず、2020年3月にメンフィス・グリズリーズと契約。その後はGリーグを主戦場として、今季はラプターズで26試合に出場して平均4.4得点、3.2リバウンド、2.3アシストの成績だった。 今年3月に入り、1月27日(同26日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦と3月21日(同20日)のサクラメント・キングス戦での、不正賭博に関わったとして、NBAの調査を受けていることが発覚した。 ポーターは3月21日の試合前に、自身の健康状態に関する機密情報をNBAの試合にベッティングする人物に開示。その後ポーターがNBAでベッティングすることを知っていた別の人物が、ポーターが21日の試合で不調に終わるとオンラインのベッティングで8万ドル(約1250万円)を賭け、110万ドル(約1億7000万円)を手にしようとしていた。ポーターはその試合で体調不良を訴え、3分間しかプレイせず。しかしこの8万ドルという異常な賭けはポーターの不自然な出場制限によって凍結され、払い戻しは行なわれなかった。 さらに、2024年1月から3月にかけて、ラプターズまたはラプターズのGリーグチームであるラプターズ905の一員として遠征中、知人のアカウントを使用して15ドル(約2350円)から最高2万2000ドル(約340万円)まで、NBAの試合に関するベッティングを13件行なった。賭け金の総額は5万4094ドル(約850万円)、払い戻し額は7万6059ドル(約1200万円)で、最終的な利益は2万1965ドル(約340万円)だった。賭けを行なったうちの3件は複数試合の勝敗を予想するもので、そのうちの1件はラプターズの負け試合に賭けるものだったが外れたという。 ポーターの弁護を担当するセントルイスの政府調査弁護士ジェフ・ジェンセン氏は6月8日(同7日)、『AP通信』に対して「ジョンテイは強い信念を持った好青年だ。彼はギャンブル依存症で、手に負えない状態だった。治療を受けており、捜査当局にも全面的に協力している」と語った。これはリーグの調査でポーターの賭博事実が発覚して以降、初の声明となる。 ポーターは今回の件では起訴されておらず、訴状にも名前はない。しかし、ポーターが自分のプレイしていない試合に賭けていた事実がNBAによって確認されている。6月8日には4人目の逮捕者が出ており、今後さらなる進展があるかもしれない。

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