日本時間3月18日(現地17日)、ダラス・マーベリックスはホームでデンバー・ナゲッツと対戦し、カイリー・アービングのブザービーターによって107-105で勝利した。アービングが勝利を決めるブザービーターを沈めたのはキャリア2度目。スローインでボールを受けた後、二コラ・ヨキッチのブロックをかわすべく利き手ではない左手で放ったワンハンドショットは見事リングを射抜いた。 「ペイントに少し近づいたと思ったけど、試合後に映像を見たらかなり離れていたね」 『Second Spectrum』のデータによるとブザービーターの正確な飛距離は20.1フィートだった。また、『NBA.com』のプレイ・バイ・プレイのデータでは今季のフックシュートのうち2番目に遠い位置から放たれたものだった。なお、今季最長のフックシュートもアービングが記録したものだったが、こちらはロブパスが偶然リングに入ってしまったというケースだった。 アービングはこの一発を含めて24点、9アシストを記録。ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、「カイリーが決めたショットはすごい。称賛に値する」と脱帽した。 なお、左手でシュートを放ったのは瞬間的な判断だったという。「ヨキッチが上がってくるのは分かっていたけど、あんなにコミットしてくるとは思わなかった。彼が僕の近くに来たのを感じた瞬間、左手が空いているって思ったんだ」と振り返った。 この驚異的な一発に、チームメイトであるルカ・ドンチッチも「信じられないショットだった」とコメントしている。またダニエル・ギャフォードは、「ああいうシュートを練習していたかは分からないけど、彼が左手を鍛えているのは知っている」と、アービングが普段から左手でのプレイを磨いていることを明かした。 直近6試合で5勝目を挙げウェスト7位につけるマーベリックス(39勝29敗)は、6位のサクラメント・キングス(38勝28敗)にゲーム差なしまで迫っている。