今季最も注目を集める選手の1人が、サンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマだ。26試合に出場して平均18.3点、10.6リバウンド、3.0ブロックと期待通りの活躍を見せている。そんな大型ルーキーについて、フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードが『The Athletic』のインタビューでアドバイスを送っている。 エンビードはウェンバンヤマの試合をよく見ているようで、「周りの期待に応えようとし過ぎている」と分析。その上で、「どのポジションでプレイしたいのか、ガードか、ビッグか考えなければならないと思う。必ずしもガードになるとかビッグになるとかではなく、彼自身がどうなりたいかなんだ。KD(ケビン・デュラント/フェニックス・サンズ)みたいになりたいのか、それとも僕のようになりたいのか」と、目標を定める重要性を語った。 ウェンバンヤマのプレイについて「ちょっと強引な感じがする」と見るも、上達する唯一の方法として、プレイを通して学ぶことしかないという。その点で、スパーズがウェンバンヤマを自由にプレイさせている状況について、エンビードはポジティブに捉えていた。 エンビード自身も器用さが売りで、現在ではリーグを代表するビッグマンとして知られている。そんなエリートセンターが期待を寄せるのは、ウェンバンヤマもそうした存在になる可能性を秘めていると感じているからに違いない。