ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスは、プレシーズンゲームに2試合出場し、それぞれ3本ずつ3ポイントを放っている。出場時間が14分と13分だったことからも、ハイペースで3ポイントを狙っていることが分かる。この背景には、ダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)の狙いがあったようだ。 「1試合に6本の3ポイントを放ってほしいとリクエストした。ハーフで少なくとも3本だ。彼にその能力がないと思えば、そんな要求はしない」 昨季デイビスの平均3ポイント試投数は1.3。最も多かったレイカーズ加入初年度の2019-20シーズンでも3.5本だった。なお、ダリアス・ガーランド(クリーブランド・キャバリアーズ)やデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)でも平均6.0本で、パワーフォワードとセンターで多くの3ポイントを放っていたのがジュリアス・ランドル(ニューヨーク・ニックス/8.3)とラウリ・マルッカネン(ユタ・ジャズ/7.7)だった。 デイビスはオフシーズン、クリス・ジェントAC(アシスタントコーチ)とトレーニングを共にし、アウトサイドシュートの改善に取り組んでいたという。メディアデーでは「練習や試合で打つまでは、どこまでやれるか分からない。プレッシャーのかからないワークアウトでは誰でもシュートを決められるしね」と謙遜したが、プレシーズンゲーム2戦で6本中3本沈めたことは自信につながったはずだ。 レイカーズは3ポイントの精度が低く、直近3シーズンでは昨季が34.6%でリーグ25位、2021-22シーズンが34.7%で22位、2020-21シーズンが35.4%で21位とリーグ下位に沈んでいた。デイビスがアウトサイドの脅威となれれば、4年ぶりのNBAファイナル進出がより一層近づくはずだ。