フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のジョエル・エンビードが、2024年のパリ五輪にアメリカ代表として参加する意思を示した。エンビードはアメリカ、フランス、カメルーンとどの国の代表として参加するか注目されていたが、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)ら多くのトッププレイヤーが参加意思を表明しているアメリカを選択した。 関係者によると、エンビードはUSAバスケットボールのマネージメントディレクターを務めるグラント・ヒルに自身の決断を伝えたようだ。さらに数日後、2人はシクサーズがトレーニングキャンプを行なっているコロラド州で約1時間にわたって会話したようだ。 エンビードはフランスともコンタクトを取っていたものの、ヒルとのミーティングを通して最終的にアメリカ入りを決めたという。「自分が正しい決断をしていると確認したかっただけで、関係者全員と最後に一度だけ会って話を決めた」と明かした。 カメルーン出身でフランスとアメリカの市民権を持つエンビードは、これら3か国の中から代表入りするチームを選ぶのは「難しいこと」と述べた。 「すべての選択肢を気に入っていた。ただ、本当にオリンピックに出たいと思っていた。それが目標であり夢だったんだ。それに息子はアメリカ人で、自分も長い間この国にいる。この機会に本当に感謝している。フランスにも本当に感謝している。厳しい決断だった」 エンビードの加入で、アメリカは今夏のFIBAワールドカップで弱点だった高さとディフェンスをカバーできる算段が立った。来夏のパリ五輪におけるアメリカに対する期待がさらに高まったと言えるだろう。