NBAでは、選手にかかる疲労や負荷を管理するために、出場試合を制限するロードマネジメントを行なうケースがしばしばみられる。移動が多く長いシーズンを戦い抜くための策だが、ファンの反応は決して好意的なものばかりではない。 そして選手側にもロードマネジメント否定派もいる。その1人がマイアミ・ヒートのバム・アデバヨだ。ポッドキャスト番組に出演した際、その考えを明かしている。 「多くの選手がロードマネジメントのために欠場しているのが気になる。プレイを見たいと思う子どもや親がたくさんいるんだ。両親たちが何とかして子どもたちを連れてきたのに、選手がプレイしないと知らせなければならない。選手たちがロードマネジメントをしなければと考えているからだ。自分が子どもの頃、なけなしの1ドルを出してでもコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)のプレイを観に行っていたと思う。他の子たちだって同じように感じているはずだ」 かつてダラス・マーベリックスのマーク・キューバン・オーナーは「ロードマネジメントはすべてデータに基づいたもの」と語っており、実際にロードマネジメントの恩恵を受けた選手がいることも否定できない。 一方でリーグは、2023-24シーズンからは65試合以上に出場した選手がアウォード受賞の対象となると発表。ロードマネジメント対策を進めている。昨季75試合に出場したアデバヨが気にしている、ロードマネジメントによる欠場者は減るのだろうか。