ブルックリン・ネッツのブレイク・グリフィンは、新シーズンで移籍2年目を迎える。チームにはケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンという強力ビッグ3がいるが、オールスター出場6回を誇るベテランとして、必要とあらば意見を発していく意思を示している。 2009年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたグリフィンは、足の怪我でルーキーイヤーを棒に振ったが、翌2010-11シーズンに平均22.5得点、12.1リバウンドの成績でオールスター出場、ダンクコンテスト優勝、新人王獲得と旋風を巻き起こした。豪快なダンクを武器にリーグを代表する選手となったが、2018年1月にデトロイト・ピストンズへトレードされて以降は、怪我もあって輝きを失っていった。 昨季はシーズン途中にピストンズとバイアウトで合意したあと、日本時間3月9日(現地8日)にネッツと契約した。移籍後は26試合(うち先発10試合)に出場して平均10.0得点、4.7リバウンド、2.4アシスト、3ポイント成功率38.3%を記録。レギュラーシーズンは主にシックスマン的な役割だったが、ミルウォーキー・バックスとのプレイオフ・カンファレンス準決勝では平均12.0得点、7.7リバウンド、フィールドゴール成功率54.1%をマークするなど、第7戦までもつれる白熱のシリーズの原動力となった。 ネッツ移籍2年目、シーズン終了後には契約が切れて無制限FAとなる意味でも、グリフィンにとって重要な1年となる。『Nets.com』のトム・ダウド記者は、気合みなぎるベテランのコメントを伝えている。 「3月の加入は少し奇妙な感覚だった。ただ、チームのダイナミクストをある程度理解したら、少し声を出せるようになった。今年はそれをもっとやりたいと思っている。ビッグ3(デュラント、アービング、ハーデン)は多くの役割が託されているけど、(自分も)シーズン開始からチームにいるわけだし、時には誰かが発言することは必要だ。毎回、コーチ・ナッシュが何かを言って、道を示してくれるとは限らない。昨シーズンでいれば、(デンバー・ナゲッツに移籍した)ジェフ・グリーンがそういう仕事をした存在だった。今年は自分がそれをしたい」 デュラント、アービング、ハーデンに次ぐ“第4の男”として、グリフィンの活躍に期待が懸かる。