日本時間9月28日(現地27日)、インディアナ・ペイサーズは富永啓生をウェイブ(契約解除)したことを発表した。ペイサーズは富永とエグジビット10での契約締結を27日(同26日)に発表していたが、結果的に10月2日(同10月1日)から始まるトレーニングキャンプには参加せず、GリーグからのNBA入りを目指すことが濃厚となった。 なお、NBAチームとエグジビット10契約を結んだ選手は、契約チーム傘下のGリーグチームと契約した上で60日間在籍すれば、最大7万5000ドルのボーナスが支給される。そのため富永は、ペイサーズの下部組織にあたるインディアナ・マッドアンツとの契約が予想される。 エグジビット10契約は、NBAでプレイできる可能性のある選手たちの海外流出を防ぐべく2017年から導入された制度で、各チーム最大6人まで契約ができる。また、シーズン開幕までにGリーグとNBAを行き来できる2ウェイ契約への切り替えが可能で、過去に渡邊雄太が同契約から2ウェイ契約、そして最終的にはNBA本契約まで勝ち取った。 しかし、そのようなケースは稀であり、事実上は傘下にあるGリーグチーム行きがほぼ前提となった契約である。実際にペイサーズが今オフにエグジビット10契約を結んだ富永以外の5選手が、富永同様にウェイブされている。 契約発表直後の契約解除というところで多くのファンが戸惑うことになったが、エグジビット10契約を結んだという事実はペイサーズが富永の実力に関心があることの証明と言っても過言ではない。とにかく富永にはNBA入りのために、Gリーグでの活躍が求められる。