アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングが日本時間10月29日(現地28日)に行なわれたワシントン・ウィザーズとの試合後、レフェリーへの不満を述べている。 「ミスコールが多かったね。これがバスケットボールだ。ただ、彼らは学んでいる段階のように感じた。ただ……フラストレーションが溜まるよ」 これは今季からルールが改正されたことも起因しているだろう。オフェンス側がディフェンダーの接触を誘うムーブに対して、ファウルがコールされないケースが増えているのだ。ヤングやジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)などそうしたプレイを得意としていた選手たちにとっては、得点源のひとつを奪われたようなもの。現にヤングも、昨季は平均8.7本のフリースローを決めていたものの、今季は4.4本に減っている。 さらにヤングは、自身だけでなく他のガード選手らにも影響が及んでいると言及する。 「デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)はルーキーイヤーから1度も平均17点なんて記録したことなかった(今季は17.8点)。(このルール改正の影響を受けている選手は)何人もいるよ。ブック(デビン・ブッカー/フェニックス・サンズ)も平均18点だ(注:28日の試合で31点を挙げて平均21.5点に上昇)」 なお、対戦相手だったウィザーズのカイル・クーズマは「この新しいルール改正は近年リーグが行なった改正の中で最も素晴らしいもの」とツイートしている。さらには、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も「レフェリーは素晴らしい仕事をしている」と、今回のルール改正について前向きなコメントを残している。無論、ヤングも反対派というわけではないが、ある程度の接触についてはファウルをコールしてほしいと思っているという。 「ルール変更は賛成だけど、ファウルであることに変わりはないし、怪我してしまう人もいる。特に僕のような小柄な選手が大きくて強いディフェンダーと対峙する時、彼らは手足を使って止めようとしてくるからね」