ドラフトやフリーエージェントとの交渉解禁を控えたこの時期、NBAではさまざまなトレードの噂が聞こえるようになる。サクラメント・キングスのバディ・ヒールドも話題に挙がることが多い1人で、とりわけ2019年10月に4年8600万ドルの大型契約を結んで以降、その機会は増えている。そうした状況を、当の本人も把握しているようだ。 『Yahoo Sports!』のクリス・ヘインズ記者のポッドキャスト『Posted Up』に出演したヒールドは、「2021-22シーズンの開始時にキングスにいるか」と問われた際、「それは自分の問題じゃない」とコメントしている。 「(開幕時にチームにいるかいないかを決めるのは)自分の仕事じゃない。それはビベク(ラナディベ・オーナー)やモンテ(マクネアGM)に任せる。そのために彼らが雇われているんだから。自分の仕事はバスケットボールをすることで、みんなの目標はプレイオフに進んでチャンピオンシップを獲得することだ」 ヒールドはキャリア1年目の2016-17シーズン途中にニューオーリンズ・ペリカンズからトレードで加入して以降、キングス一筋でプレイ。今季は71試合に出場して、平均16.6点、4.7リバウンド、3.6アシストを記録するなど、オールラウンドに活躍した。特に3ポイントが好調で、試投数(721)と成功数(282)はともにリーグ2位だった。 このように結果を残しているヒールドだが、チームは15シーズン連続でプレイオフ進出を逃しており、今オフにロスターを入れ替えるという噂は絶えない。となると、大型契約が3年残っているヒールドとて決して安泰ではないのだ。また同じガードでより安価なタイリース・ハリバートンの存在も、ヒールドの放出を後押しする格好となる可能性がある。 直近ではフィラデルフィア・76ersのベン・シモンズとのトレードの噂やマイアミ・ヒート、ロサンゼルス・レイカーズ行きを推奨するレポートも上がっていたヒールドだが、来季どのチームで開幕を迎えることになるのだろうか。