フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)はNBAドラフトが開催された11月18日(日本時間19日)、ダラス・マーベリックスからシューターのセス・カリーを獲得した。現役屈指のシューターは、ジョエル・エンビードとベン・シモンズの2枚看板との共闘への期待を語っている。 シクサーズはジョシュ・リチャードソンと今年のドラフト2巡目全体36位で指名したタイラー・ベイの交渉権をマーベリックスに譲渡し、NBA7年目を迎えるカリーを獲得した。 カリーは兄のステフィン・カリー同様、アウトサイドシュートを得意とし、過去2年連続で3ポイント成功率45%以上をマーク。キャリア通算の成功率(44.29%)でも、名手スティーブ・カー(45.40%)に次ぐ歴代2位にランクインしている。 シクサーズは司令塔のシモンズが3ポイントを苦手とし、近年はエンビードがポストではなく、アウトサイドまで出てプレイしなければいけないシーンも目に付いた。カリーは課題のシュート力補強にうってつけの人材で、本人が新天地での活躍に意欲を見せているコメントを『USA Today』のカイ・カーリン記者が紹介している 「僕はこのリーグで、様々な選手を見てきた。シクサーズがドリブルのハンドオフや、エルボーでのプレイを多く使っているのは知っている。僕は、JJ(レディック)とはまた違った形で得点できる。ジョエル(エンビード)やベン(シモンズ)が快適にプレイできるようにしたい。様々な方法でチームに適応できると思っている。ドック(リバースHC)とチームがどのような状況に陥っても、そのなかで成功できるし、その準備はできているよ」 ベテランのカリーが、エンビードとシモンズの2枚看板をどのように生かすのか。ドック・リバース新HCを迎えた新生シクサーズの命運を握る、一つのポイントになるかもしれない。