昨季リーグ優勝を果たしたロサンゼルス・レイカーズは、トロント・ラプターズから完全FA(フリーエージェント)となるサージ・イバカの獲得に動く可能性があるという。NBAの某GM(ゼネラルマネージャー)の証言を、『heavy.com』のショーン・デベニー記者が伝えた。 「イバカはまさにレイカーズが必要するタイプのビッグマンだ。レイカーズは以前から彼に興味を持っていた。健康であれば、5番(センター)と4番(パワーフォワード)をこなせる優秀なセカンドユニットメンバーだ。昨シーズンは3ポイントでも信頼できる成績(成功率38.5%)を残した。イバカを獲得するだけの余裕があれば、レイカーズは獲得に動くだろう」 昨季のレイカーズはアンソニー・デイビスを軸に、ドワイト・ハワードとジャベール・マギーのベテランがサポート役を務め、インサイドで対戦相手に脅威を与えた。しかし、今年12月に35歳を迎えるハワードは完全FAで、デイビスとマギーもプレイヤーオプションと去就が不透明。デイビスは残留濃厚と言われるも、チームとしては、優勝メンバーとの再契約を基本線にビッグマンの補強を見据えることになる。 そこで白羽の矢が立ったのがイバカだ。抜群の身体能力を誇るビッグマンは、2011-12シーズンから2年連続でブロック王を獲得し、同シーズンからオールディフェンシブ1stチームにも3年連続で選出。近年は以前ほどのブロック力はないものの、アウトサイドシュートに磨きをかけ、昨季は55試合(うち先発27試合)に出場して自己最多の平均15.4得点、8.2リバウンド、1.4アシスト、シュート成功率51.2%を記録した。 レブロン・ジェームズら高額年俸の選手を抱えるレイカーズは、980万ドル(約10億3000万円)相当のミッドレベル例外条項を使用できるが、1人につぎ込むのではなく、複数の選手に割り当てたいところ。予算的には昨季の年俸が2330万ドル(約24億5000万円)だったイバカの相場には足りない見込みだが、31歳の頼れるベテランを口説き落とせるだろうか。