ブルックリン・ネッツのスティーブ・ナッシュ新HC(ヘッドコーチ)は10月27日(日本時間28日)、チームのシーズンチケットを保有するファンを迎えたバーチャルミーティングにて、来季の大きな目標を語った。『ESPN』のティム・ボンテンプス記者が、その内容を紹介している。 昨オフのFA(フリーエージェント)市場にてケビン・デュラントとカイリー・アービングの二枚看板を獲得したネッツだったが、今季はデュラントが右足アキレス腱断裂のリハビリで全休を余儀なくされ、アービングが肩の故障でシーズンの大半を戦線離脱していた。 最終的にプレイオフ1回戦敗退という結果に終わったネッツだが、ナッシュHCはオールスターコンビが完全復帰を期す来季に期待を寄せている。ナッシュHCは、運の要素も絡むため優勝以外を受け入れないわけではないとしたうえで、「チャンピオンを目指して戦う」と結果を残すために最善を尽くすことをファンに誓った。 「私たちは優勝を目指して戦い、そのためのチーム作りを行っていく。“優勝チームとしての質と特徴があるか?”という点を常に意識しながらすべてに着手するつもりだ」 また、ナッシュHCは、選手が日々プレッシャーを感じながらも楽しむことを忘れず、互いのベストを引き出し合うような環境作りが成功の秘訣であるとし、「それら条件が揃えば良い結果が出る。しかし、私たちの目標はあくまでも優勝すること」と、リーグ優勝が最終的な目標であることを強調した。 デュラントとアービングが復帰することで、今季以上に結果を求められる来季のネッツを指揮することは、指導経験のないナッシュにとって大きなプレッシャーとなるだろう。 2度のMVP受賞、8度のオールスター選出、バスケットボール殿堂入りなど、現役時代に数々の功績を残したナッシュHCが、新生ネッツをどのようにまとめていくかに注目だ。