ロサンゼルス・レイカーズの10年ぶりの優勝で2019-20シーズンが幕を閉じたNBAだが、次なるシーズンがいつ開幕するのかはまだ発表されていない。現時点では来年1月中の開幕が有力視されているが、そうなった場合はシーズンの日程が、来年6月に予定される東京五輪最終予選、そして7月の東京五輪本大会と被ることが予想されている。 NBAには各国の代表選手が多く在籍しているが、前述の通り来シーズンの日程が被るため、現時点ではそれら国際試合への出場は難しいと見られている。そんな状況のなか、イタリア代表のダニーロ・ガリナーリ(オクラホマシティ・サンダー)は、代表戦に参加する方法を模索しているようだ。母国のスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』の主催したイベントで語った内容を『EUROHOOPS.NET』が伝えている 「僕たちは、代表チームに参加するため、NBAを離れる期間を設けることで、合意できないかNBA選手会に聞いている。それは選手たちが、不当で困難な選択を強いられることがないようにするためだ」 同じイタリア代表のマルコ・ベリネッリ(サンアントニオ・スパーズ)も、NBA選手がNBAと五輪の両方でプレイできるようになることを望んでいるとした。 「五輪はNBA選手なしでは成り立たない。もし(出場)できなければ残念だ。僕たちは母国を代表することを誇りに思っており、そして五輪でプレイしたいんだ」 現時点で東京五輪への出場が確定しているのは開催国の日本、アメリカ、スペイン、フランス、アルゼンチン、オーストラリア、ナイジェリア、イランの8か国。残る4枠は、来年6月29日から7月4日にかけて行われる五輪最終予選にて決定する予定だ。 五輪最終予選にはイタリア、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のギリシャ、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)のスロベニア、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)のセルビア、ジャマール・マレー(ナゲッツ)のカナダなどが参加する。母国のためにプレイしたいと願う選手たちの希望に、NBAは応えることができるのか。