ヒューストン・ロケッツのマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)は、チームに契約延長しない旨を伝えたとされている。それを受け、69歳の知将にインディアナ・ペイサーズ行きの噂が浮上した。 ロケッツは今シーズン開幕前に契約延長のオファーを出すなど残留への働きかけを行っていたが、ダントーニHCはプレイオフ敗退後に『ESPN』を通じ、「妻のローレルと私は、ヒューストンでの素晴らしい旅が終わったことに大きな悲しみと感謝の気持ちです。これから私たちは新しい章に向けて歩んでいきます」と声明を発表。契約満了とともに、コーチ業を続けるべく新たなチームを探すことが濃厚となった。
ニュース番組『KRON4』のディレクターを務めるジェイソン・デュマース氏は、「情報筋によれば、マイク・ダントーニとビリー・ドノバンは今週、(ニュージャージー州)カムデンで76ersのHC職の面接を受ける流れのようだ」とツイートし、ブレット・ブラウンHCを解任したフィラデルフィア・76ersが候補の一つだと伝えた。一方で、『The Philadelphia Inquirer』のキース・ポンペイ記者は「ダントーニはインディアナ・ペイサーズに招聘されることが予想されている」と報じている。 ペイサーズは、今プレイオフ1回戦でマイアミ・ヒートにスウィープ負け(未勝利での敗退)を喫した直後、契約延長していたネイト・マクミランHCを電撃解任。新指揮官を探しており、2004年のファイナルMVPであるチャウンシー・ビラップスらが候補とされている。 ダントーニHCは2016年からロケッツで指揮を執り、4年間で通算217勝102敗と高勝率をマーク。ただ、カンファレンス決勝に進んだ2018年以外はすべてカンファレンス準決勝敗退とプレイオフでは思うような結果を残せなかった。 その攻撃的でアップテンポなスタイルはマクミラン前HCとは対照的だが、2008~12年のニューヨーク・ニックス時代以来となるイースタン・カンファレンスでの指揮となるのだろうか。