3月より中断されていたNBAの2019-20シーズンが、日本時間7月31日よりいよいよ再開される。過去に例がない異例の状況でリスタートを切るシーズンにおいて、注目しているチーム、選手、試合などを、「NBA Rakuten」の解説者陣がピックアップ。第2弾は中原雄さんと佐々木クリスさんが登場。
【シーズン再開後の注目チーム】 ロサンゼルス・クリッパーズ。カワイ・レナードが、移籍先でまたタイトルをもたらすことができるかに注目。 【再開するシーズンで注目している選手】 ヤニス・アデトクンボ。昨季のMVPは初優勝を手にできるか。 【 再開シーズンで注目している試合】 プレイオフ出場枠のボーダーライン上にいるチームの試合すべて。これらの試合に限らず(シーディングゲームは)8試合しかなく、プレイオフと同じメンタルで来ると思うので1試合も目が離せないと思ってます。 【東西カンファレンスの最終順位予想】 イースタン・カンファレンス 1位:バックス 2位:ラプターズ 3位:セルティックス 4位:ヒート 5位:76ers 6位:ペイサーズ 7位:マジック 8位:ネッツ ウェスタン・カンファレンス 1位 :レイカーズ 2位:クリッパーズ 3位:ナゲッツ 4位:ジャズ 5位:サンダー 6位:マーベリックス 7位:ロケッツ 8位:グリズリーズ 【今季のアウォード予想】 MVP: ヤニス・アデトクンボ(バックス) 最優秀守備選手:ルディ・ゴベア(ジャズ) 新人王:ジャ・モラント(グリズリーズ) 最優秀シックスマン:モントレズ・ハレル(クリッパーズ) MIP:バム・アデバヨ (ヒート) or デボンテ・グラハム(ホーネッツ) 最優秀コーチ:エリック・スポールストラ(ヒート) 【今季の優勝チーム予想】 ロサンゼルス・クリッパーズ。この中断で2か月以上試合をしてなく、オフェンスにはどのチームも錆び付きが見られるはず……。そうなると選手層が厚く、ディフェンスの安定度が高いクリッパーズが少し有利だと思います。
【 シーズン再開後の注目チーム】 フィラデルフィア・76ers。これまでキャリアを通じてPG(ポイントガード)を務めてきたベン・シモンズをPF(パワーフォワード)に据え、先発ラインナップを変えてシーディングゲームに臨むシクサーズ。シモンズの怪我も癒え、エンビードも休養十分で再開に臨めるだけに、上位チームも恐れる存在になる。今季は典型的な内弁慶チームではあったが、完全中立地でどのようなパフォーマンスとなるか? 60試合以上をそれぞれ消化し、NBAの戦力分布がほぼ明確に分かっているなかで最も伸び代があり、未知数なチームと言えるはずだ。 【 再開するシーズンで注目している選手】 ジョエル・エンビード。2019年オールスターの第4クォーター終盤でも分かった通り、あれだけのスターの対決の中で試合を決めに行く時にはエンビードにボールが集まった。それだけの類稀なる能力を持った選手で、集中力さえ48分間持続できればリーグMVPもDPOY(最優秀守備選手)も狙える。しかし問題はパフォーマンスに不安定さがあるところ。そして対バックスという点でも、バックスのピック&ロール・ディフェンスを崩す大きな武器となり得るピック&ポップのオプションであり、シモンズ、アル・ホーフォード、トバイアス・ハリスと分業しながら、ヤニス・ストッパーとしてプレイオフのセカンドラウンドで番狂わせを演じる可能性がある。 【 再開シーズンで注目している試合】 日本時間8月1日のグリズリーズ対ブレイザーズ。現在8位シードのグリズリーズは3.5ゲームをリード 。このシーディングゲーム88試合を通して、プレイイン・トーナメントが生じるとすればウェストだろう。その動向を見極める非常に重要な一戦。グリズリーズがシーディングゲームを3勝5敗で終えた場合、追いかけるチームは7勝1敗しないと追いつけない。2勝6敗で終わったとしても、ライバルたちの状況は厳しく、5勝3敗でも届かない。 グリズリーズのスケジュールも紙面上はタフだが、最後の3試合はセルティックス、ラプターズ、バックス。これらのチームは、その時点でシード順が確定している可能性があり、それが好意的に働くかもしれない。最初の3試合はブレイザーズ、スパーズ、ペリカンズで、頭の2試合に勝利すれば少なくともプレイイン・トーナメントにいける。対するブレイザーズは、この初戦からフルスロットルで行かねばならない。その精神的プレッシャーがあるなか、復帰する2人のインサイド陣(ユスフ・ヌルキッチ、ザック・コリンズ)がどうパフォーマンスを発揮できるか。運命を占う一戦になると感じている。 【 東西カンファレンスの最終順位予想】 イースト・カンファレンス 1位:バックス 2位:ラプターズ 3位:セルティックス 4位:76ers 5位:ヒート 6位:ペイサーズ 7位:マジック 8位:ネッツ ウェスタン・カンファレンス 1位:レイカーズ 2位:クリッパーズ 3位:ナゲッツ 4位:ジャズ 5位:ロケッツ 6位:サンダー 7位:マーベリックス 8位:グリズリーズ 【 今季のアウォード予想】 MVP:ヤニス・アデトクンボ(バックス) 最優秀守備選手:ヤニス・アデトクンボ 新人王:ジャ・モラント(グリズリーズ) 最優秀シックスマン:モントレズ・ハレル(クリッパーズ) MIP:ブランドン・イングラム(ペリカンズ) 最優秀コーチ:ニック・ナース(ラプターズ) 【今季の優勝チーム予想】 ロサンゼルス・クリッパーズ。ポジションレス時代を象徴する攻守での汎用性の高さがその理由。複数のポジションをこなせる選手が数多くいるだけでなく、優勝候補と呼ばれるバックス、レイカーズ、クリッパーズのなかでは、ポイントガードのように素早く正確な状況判断をできる選手を最も多く揃え、同時起用できることが強み。