イグダーラのような仕事人タイプ。満足のいく仕事をすることに価値を置きたい【アルバルク東京コラム vol.3 須田侑太郎】

こんにちは。須田侑太郎です。宇都宮ブレックス、琉球ゴールデンキングスを経て、今季よりアルバルク東京に在籍しています。仲間たちからは「すっさん」と呼ばれることが多いです。 このコラムを書いているのは、本来ならばチャンピオンシップが白熱しているタイミング。移籍1年目のシーズンを最後まで戦えなかったのは残念ですが、9人のロスターで挑んだFIBAアジアチャンピオンズカップで優勝、そして激戦の東地区で優勝を果たせたりと、結果だけを見ればいいシーズンだったと振り返ることができます。

成長の可能性を秘めたチーム

今季よりアルバルク東京に加入。平均6.4点、1.7リバウンド、1.1アシストを記録

僕がアルバルクへの移籍を決めた理由は、もっともっとステップアップしたかったから。対戦相手として接するアルバルクは、チームとしてのクオリティの高さはもとより、所属選手たちが年々うまくなっているのがとても印象的でした。アルバルクでプレーしたら、どれだけ成長できるのだろう……そんなふうに考えていたところにオファーをいただき、移籍を決めました。 アルバルクは、Bリーグ創設時から選手の入れ替わりがほとんどないチーム。新参者の自分にプレータイムが保証されていないというのは覚悟の上でした。ただ、僕は長くプレーするよりも、満足のいく仕事をすることに価値を置くタイプ。とにかく自分が成長して、ディフェンスや3ポイントで勝利に貢献できるなら、プレータイムの長短はそれほど気にならなかったところもあります(結果的に、平均プレータイムは昨季とあまり変わりませんでした)。 チャンピオンチームは、日々の練習からクオリティが違いました。とにかくスタンダードで求められるレベルが高く、練習の緊張感、質ともに、今までに経験したことがないようなものだったんです。加入してすぐに、「こんなすごい練習をしていたら、そりゃみんな成長するよなー」と納得しました(笑)。

竹内 譲次選手(左)、須田選手(中央)、山本 柊輔選手(右 ※2019年12月31日まで在籍)

アルバルクの強さを実感した1年目

プレーのシステムも、未経験のものばかりで新鮮でした。ディフェンスを例にとると、多くのチームが相手の出方によってプレーを変えるのに対し、アルバルクでは、対戦相手がどのチームであろうと、試合展開やチームの状況がどうであろうと、常に自分たちが準備したプレーを徹底して貫くことを求められます。 新しいプレースタイルはとても刺激的で、自分の引き出しが増えた実感がある一方で、スタイルがなかなか定着せず、ムラが多かったのは反省しなくてはいけない部分。この悔しさを踏まえ、来季はもっとアルバルクのスタイルを突き詰めていかなければと思っています。

試合がない日、練習場にいる時間はなんと約12時間

プレー環境もとても素晴らしいです。チーム専用の練習場なので、時間を気にせずトレーニングやワークアウトに打ち込めます。 試合がない日のスケジュールを、簡単に紹介します。9時くらいに練習場に入って、トレーニング、週末の相手の確認、ワークアウトを行ったら昼食と休憩。午後はチームミーティングを行ってから、ウォークスルー(セットプレーの確認)、実戦練習と全体的な練習が続きます。そのあとは再びワークアウトをして、ケアをして、練習場を出るのはだいたい20時から21時ごろ。このような、朝から晩までバスケットに打ち込める環境がアルバルクの強さを作ってるんだなと、身をもって実感した1シーズン目でした。

落語にハマっています

さて、ここからは少しプライベートな話題を。遠出や外出ができる状況ではないので、みなさんと同じように、家でのんびり過ごしています。 その中で心掛けているのが、生活リズムを乱さないこと。特に睡眠は免疫力の低下に影響すると言われているので、なるべく早寝早起きをするようにしています。20時~21時くらいに就寝して、5時~6時に起床。その後1時間くらい散歩やトレーニングをすると、すごく体調がいいんです。自粛生活でコンディションが乱れている方、ぜひ試してみてください!

おうち時間でも生活リズムを乱さないように心がけているという

起きている時間は、YouTubeを見たり、本を読んだり、映画を見たりとあまり変わったことはしないんですが、1つ紹介するとしたら落語ですかね。中学生のころ、学校行事で初めて聞いて爆笑したのをよく覚えています。本格的にハマったのは、ブレックス時代に渡邉裕規さんの影響で聞き始めてから。今も、運転中や寝るときのBGMがわりに落語を聞くことが多いです(笑)。 落語の魅力をひとことで表現するのは難しいですが、とにかく噺家さんが上手で、耳で聞いているだけなのに情景が想像できるのがすごい。たとえ同じ話でも、噺家さんによって受け取る印象が全然違ったりするのも面白いですね。おすすめは『初天神』と『真田小僧』。ぜひ聞いてみてください。

自然と目で追うようになったセス・カリー

自粛生活が長引く中で、トレーニングに対するモチベーションを保つのに苦労するときもあります。そんなときに助けられているのがNBAに関する映像です。選手たちのワークアウトの映像や、ドキュメンタリー、ハイライトなどを見ると、「がんばろう」という気持ちになります。 NBAと出会ったのがいつだったかは正直あまりよく覚えていないんですが、ものすごく熱中していたというわけではありません。僕が小さいころは、気軽にNBAを見られる環境がなかったからだと思います。近所の人から頂いたマイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンのビデオを見たり、オールスターなどテレビで時たま放映される試合を見るくらいでした。それでも中学生のとき、田臥勇太さんがサンズでNBAデビューを果たしたときは興奮しましたね。確か、デビュー戦は深夜に放送されていた記憶がありますが、リアルタイムでしっかり見ました。 大学生になって、自分でNBAを見る環境を作れるようになってからは、レギュラーシーズンの試合も見るようになりました。僕は好きなチームがあってそこを応援しているというタイプでなく、お手本にできそうな選手をずっと見ていますね。 学生時代から好きなのは、セス・カリー(ダラス・マーベリックス)と、JJ・レディック(ニューオーリンズ・ペリカンズ)。セスの名前を挙げると、「なんでステフィン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)じゃなく弟?」って聞かれるんですが……ステフィンはもう、マネできないくらいすごいじゃないですか(笑)。セスはシュート力が高いうえに、身近な目標にしやすい雰囲気があったので、自然とプレーを追うようになったんだと思います。

献身的なプレイで2015年のファイナルMVPに輝いたアンドレ・イグダーラ

アルバルクの公式サイトでは、対戦してみたい相手としてアンドレ・イグダーラ(マイアミ・ヒート)の名前を挙げていますが、対戦したいというよりは『間近でプレーを見てみたい』のほうが近いです。わりと地味なのに、レブロン・ジェームズやカリー、クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)みたいなスーパースターを抑えてファイナルMVPをとるって、すごくかっこいいじゃないですか。僕も、彼のように仕事人っぽいプレーヤーなので、近い場所で学んでみたいですね。

優勝というあの幸せをまた味わいたい

改めてのあいさつになりますが、応援してくださったファンのみなさん、本当にありがとうございました。来季のシーズンが予定通り開幕できるかは未だわかりませんが、僕たちのプレーを通じて、日々の特別な感動を与えていける日常が戻ることを心から願っています。

ブレックス在籍時の2017年以来となる優勝を「アルバルクでまた味わいたい」と語る須田選手

僕はプロ選手になった3年目(Bリーグ初年度)に、ブレックスで優勝を経験しました。すごくうれしくて、でもソワソワして、安堵感や満足感、いろんな感情が入り交じった何とも言えないあの幸せを、アルバルクでまた味わいたい……。そのために今から、できることをしっかり積み重ねて、みなさんと一緒に戦う準備を整えています。引き続き応援をよろしくお願いいたします。 (構成:青木美帆)

須田 侑太郎 生年月日1992年1月3日、身長:187㎝、体重:87㎏ 北海道出身で小学生の時にバスケを始める。Bリーグ発足後は宇都宮、琉球と渡り歩き、今季アルバルク東京に加入。高い3Pシュート成功率と相手の嫌がるディフェンスで、日本のクラブとして初となるアジア王者、シーズン途中で中止となったがBリーグでも東地区優勝に大きく貢献。

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