マイアミ・ヒートはプレイオフ1回戦で今季リーグ最高勝率のミルウォーキー・バックスを破り、カンファレンス準決勝に駒を進めた。大黒柱のジミー・バトラーはチームメイトと最高の信頼関係にあるようだ。『AP通信』のティム・レイノルズ記者が伝えた。 プレイイン・トーナメントを経て、イーストの第8シードを獲得したヒートは、プレイオフ1回戦でバックスと対戦。敵地での第1戦で130-117と先勝すると、続く第2戦こそ落としたが、ホームでの2試合を制するなど、3連勝を飾ってシリーズ成績4勝1敗でカンファレンス準決勝へ。第8シードが第1シードを破る史上6例目の“下克上”を成し遂げた。 バトラーはシリーズ平均37.6得点、フィールドゴール成功率59.7%、3ポイント成功率44.4%をマーク。全試合でチームトップの得点を叩き出し、日本時間4月25日(現地24日)の第4戦でプレイオフキャリアハイにしてプレイオフ歴代4位タイの56得点、勝負を決めた第5戦でも42得点を挙げた。 チームを率いるエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)が「彼はバスケに魂を注ぎ込んでいる。勝利に対して肉体的、精神的、感情的、そしてスピリチュアルにエネルギーを費やし続けるには、バッテリーを充電する必要がある。そうしないと燃え尽きてしまうからね。一度頭をリフレッシュすることができたのは、彼にとって最も生産的なことの1つだと思う」と語れば、同僚のカイル・ラウリーも「ジミーは才能のある選手。コートに立って、対戦相手から与えられたすべての課題を受け止めようとしている。僕は常にジミーと一緒に行動しているつもりだ」とエースに絶対の信頼を寄せた。 バトラー本人は「チームメイトからは『もっとシュートを撃て』『攻撃しろ』と言われ続けている。自分が得点していても、パスをしていても、ディフェンスをしていても、リバウンドをしていても、とにかく全力で勝ちにいくしかない」と明かし、「俺には素晴らしい仲間がいるし、素晴らしい家族もいる。俺たちは優れたグループで、常に試合を楽しんでいる。正しくプレイしているといい結果が得られる」と、好循環の理由を述べた。 5月1日(同4月30日)から始まるカンファレンス準決勝はニューヨーク・ニックスと対戦。バトラーが再びチームを力強く牽引する。