今季のMVP候補の1人と言えるのがフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードだ。61試合に出場して、リーグトップの平均33.3点、10.2リバウンド、4.2アシスト、1.7ブロック、1.1スティールを記録。キャリア最高級のパフォーマンスを披露している。 MVPレースにおいてエンビードの対抗馬となるのが、デンバー・ナゲッツの二コラ・ヨキッチだろう。2シーズン連続MVPに輝いているヨキッチは、平均24.9点、11.8リバウンド、9.9アシストと平均トリプルダブル級のスタッツを残し、チームをウェスト1位に導く原動力となっている。 どちらがMVPに輝いても不思議ではない状況だが、エンビードは「MVPレース」について関心がないようだ。『The Philadelphia Inquirer』のキース・ポンペイ記者がエンビードの言葉を紹介している。 「プレイオフがすべてだ。MVPレースなんて気にしない。もし獲得できれば嬉しいだろうし、そうでなかったとしても何てことはない。そこにフォーカスしている訳じゃないんだ」 日本時間3月28日(現地27日)には、ヨキッチ擁するナゲッツとの試合が控えている。この一戦でのマッチアップでMVPレースに関する話題はさらに盛り上がりそうだが、エンビードは周囲の喧騒を気にすることなくコートに立つのだろう。