フェニックス・サンズのクリス・ポールは、2022-23シーズンにNBA18年目を迎える。37歳と大ベテランの域に入っているが、ビーガン食導入が選手生活を続けるうえで好影響をもたらしているようだ。『GQ』のクリストファー・ケイソン記者が伝えている。 2005年のドラフト全体4位指名でNBA入りしたポールは、これまでニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)、ロサンゼルス・クリッパーズ、ヒューストン・ロケッツ、オクラホマシティ・サンダーと渡り歩き、2020年11月からサンズに所属。ポール加入を機に、低迷していたサンズは2020-21シーズンにNBAファイナル進出、21-22シーズンはリーグベストの64勝をマークした。 歴代3位の通算1万977アシスト、同4位の2453スティール、同44位の通算2万936得点を記録し、昨季も36歳でアシスト王(平均10.8本)に輝いたポール。近年はレギュラーシーズンの欠場が減ったが、2019年からパフォーマンス向上のためにビーガン食を採用したことで、ハードなトレーニング後に筋肉痛が軽減したという。 キャリアで「食事が一番変わった」と語り、「シーズン中よりもオフに何を食べるか、もっと気にかけないといけない」と食生活の重要性に見解を述べている。 「最初にプラントベース(植物由来の食べ物を中心とした食事法)を取り入れた時、パフォーマンス向上を目的としていたけど、身体の変化を振り返ると、人生のためになった。数年前は、身体が痛くて、子供たちと一緒に走り回ったり、外出することさえできなかっただろう」 ビーガン食導入する以前は、ハンバーガーや手羽先、フライドポテトを試合前にときどき食べていたという。今でもフライドチキンとプルドポークには少々未練があるとしながら、野菜、パテ、フルーツ、豆を中心に摂取する生活を徹底していると説明した。 妥協なき向上心こそ、ポールが長年NBAでトップレベルを走り続けられている要因の一つだろう。