日本時間12月20日(現地19日)、新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りのためチームを離れていたシカゴ・ブルズのデマー・デローザンが、およそ2週間ぶりに試合復帰を果たした。ロサンゼルス・レイカーズを相手に34分プレイし、38点の大活躍。115-110での勝利に貢献した。 試合後デローザンは、「もう完全に自由だ。アリーナへ行って、みんなと一緒にファンの前に立てるんだ。10日間閉じこもっていた部屋から出られるんだからね」と、解放された喜びを明かしている。 とりわけ際立っていたのが試合終盤の勝負強さだ。残り1分を切ってから沈めた貴重な勝ち越し弾を含め、第4クォーターだけで19点を叩き出している。ブルズのビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)も、「彼は動揺しないんだ。自分が何をしなければならないかを把握して、正しく対処する方法を見つけているんだ。彼の持つ才能は本当にすごいと思うよ」と、手放しで褒め称えている。 デローザンの終盤での勝負強さはデータにも表れている。今季デローザンは第4クォーターだけで、リーグ最多の平均8.2点、フィールドゴール成功率53.8%、3ポイント成功率45.5%、フリースロー成功率91.2%を記録している。『ESPN Stats & Information』によれば過去25シーズンで、第4クォーターに平均8点以上、FG成功率50%、フリースロー成功率90%(最低10試合)を記録した選手はいないという。 デローザンやアレックス・カルーソら新加入選手らの貢献もあり、イースト首位の座を争う位置につけるブルズだが、今後は他チームからのマークも厳しくなるはず。それに伴って接戦の機会も増えるだろうが、そんな時こそデローザンの存在感が今以上に増してくるに違いない。