ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、史上最高のシューターとも言われ、NBA史に新たな記録を打ち立てようとしている。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、4学年下の戦友を“不世出”の存在だと称えている。 2009年のドラフト全体7位指名でNBA入りしたカリーは、ウォリアーズ一筋13年目。これまでリーグ優勝3回、シーズンMVP2回、得点王2回、オールスター出場7回など、リーグを代表するスーパースターにふさわしい功績を残している。 殿堂入りの名手レイ・アレンが持つ通算3ポイント成功数のNBA記録(2973本)の更新は秒読み段階。マイアミ・ヒート時代にアレンと同僚だったジェームズは、偉大なシューターをリスペクトしつつ、カリーが金字塔を打ち立てる瞬間を心待ちにしている。 「俺はレイ(アレン)を知っている。彼の仕事ぶりを見てきた。彼の記録を破らなければいけない男が1人いるとすれば、それはステフ(カリー)だ。彼は一世一代のバスケットボール選手だ」 『NBA.com』のショーン・パウエル記者によれば、アレンはカリーに関して「彼は自分にふさわしいものをすべて手に入れている」と、充実のキャリアを称えたという。 新記録誕生まであと10本で迎えた日本時間12月12日(現地11日)のフィラデルフィア・76ers戦では3ポイント成功3本にとどまり、世紀の瞬間はお預けとなったが、カリーが不世出のシューターだというジェームズの言葉は決して大袈裟ではないだろう。