ニール・オルシェイ前GMが去り、後任人事が急がれるポートランド・トレイルブレイザーズが、フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のベン・シモンズ獲得に動く可能性があると『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。ブレイザーズのデイミアン・リラードがシモンズとの共闘を望んでいるというのだ。 シャラニア記者は複数の関係者から聞いた話として、「リラードは3度オールスターに選出されたシモンズと一緒にプレイすることを望んでいるようだ。それが実現すればブレイザーズはリーグ最低レベルのディフェンスが改善されるし、リラードがシューターではない選手とバックコートを組むのは有効だと思う」と述べている。 ブレイザーズは日本時間12月6日(現地5日)時点で、被FG成功率(47.7%/リーグ29位)、被3ポイント成功率(38.9%/同30位)とディフェンス面で苦しみ、11勝13敗と負け越している。昨オフはリラードが補強を望んでいるという報道がなされていたが、大きな戦力アップは叶わぬまま開幕を迎えてしまった。そんなチームにディフェンスが得意なシモンズが加われば、停滞するチームが改善するきっかけになるかもしれない。 なお、ブレイザーズは昨オフにもシモンズ獲得のためにシクサーズと交渉していたようだ。その時はCJ・マッカラム、ドラフト1巡目指名権、アンファニー・サイモンズ、ナシール・リトルなど若手を差し出すパッケージを提案していたが、シクサーズが複数のドラフト指名権を要求したことで破談となっていたという。しかし開幕から約2か月、ブレイザーズは浮上のきっかけをつかめず、シクサーズはシモンズの処遇に手を焼いているというのが実情だ。実現すれば双方のニーズを満たせるこのトレードは、はたして実現するだろうか。