マイアミ・ヒートは今季、ブルックリン・ネッツ、シカゴ・ブルズ、ワシントン・ウィザーズの好調チームを抑え、現在イーストの首位(11勝5敗)に立つ。大黒柱のジミー・バトラーはチームを力強く牽引しているが、その視線はチャンピオンシップだけを見据えているようだ。 バトラーは2019年にフィラデルフィア・76ersからヒートに加入。初年度は抜群のリーダーシップでチームをNBAファイナルに導くと、昨季も平均21.5得点、6.9リバウンド、7.1アシストを記録するとともに、スティール王(平均2.1本)に輝いている。 ヒートは今夏、トロント・ラプターズから司令塔カイル・ラウリーを獲得。バトラーも4年総額1億8400万ドル(約210億円)のマックス契約で契約延長を結び、平均24.8得点、5.6リバウンド、5.5アシスト、2.1スティール、フィールドゴール成功率53.4%の成績でチームの好スタートを支えている。 MVPレースの候補にも名前が挙がるほどの活躍だが、バトラー本人は個人賞に一切関心を示さない。日本時間11月19日(現地18日)のワシントン・ウィザーズ戦で112-97と勝利後、自身にとって初優勝への熱い思いを口にしている。 「(個人賞は)何も必要ない。俺たちはここでチャンピオンシップを求めている。それが、俺が唯一気にかけていることだ。個人のことは関係ない。個人賞の話も耳には入っているけど、何の意味もなさないからね」 プレイヤーとして、リーダーとして、進化を続けるバトラー。チャンピオンシップを手にした時、“バトラー評”はさらに高まりそうだ。