【2021-22シーズン】全30チームプレビュー:マイアミ・ヒート

NBAは日本時間10月20日(現地19日)に、リーグ75周年となる2021-22シーズンが開幕する。NBA Rakutenでは節目となるシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。

頼れるベテラン勢補強で優勝候補に

2020年にNBAファイナルへ進出したマイアミ・ヒートだったが、昨季は序盤から7勝14敗と苦戦。最終的に40勝32敗と立て直したが、プレイオフ1回戦でミルウォーキー・バックスに4連敗を喫して早々にシーズンを終えた。 期待を大きく下回る結果を受け、今オフはパット・ライリー球団社長が9シーズンぶりのNBA制覇に向けて勝負に出た。FA市場で動向が注目されたカイル・ラウリー、タフなディフェンスが持ち味のPJ・タッカー、内外で活躍が見込めるマーキーフ・モリスと、優勝経験のあるベテラン勢との契約を次々にまとめてみせた。 さらに大黒柱のジミー・バトラーとは4年1億8400万ドルの契約延長を結び、シューターのダンカン・ロビンソン(5年9000万ドル)、怪我からの完全復活が期待されるビクター・オラディポ(1年ベテラン最低補償額)とも再契約。既存戦力の維持にも成功し、再び優勝候補として名乗りを上げるのに十分な布陣を揃えたと言える。

ラウリーは新相棒バトラーの負担を軽減できるか

なかでも最大の補強は35歳のラウリーだろう。昨シーズンは平均17.2得点、5.4リバウンド、7.3アシストを記録し、未だその実力が健在であることを証明。リーグ4位のテイクチャージ数(20回)を誇るなど守備も粘り強く、そのプレイスタイルとメンタリティはヒートのチームカラーにも合っている。 また、これまで八面六臂の活躍でチームを鼓舞してきたバトラーを支える存在としても期待値が高い。「仲の良いジミーとともに再びチャンピオンになるためにここにきた」と公言するラウリー。キャリア終盤のベテラン司令塔は、新天地でもう一花咲かせることができるか。

期待される堅守強化

ヒートはディフェンシブ・レーティングがリーグ10位(110.7)、平均失点が同5位(108.0)と、守備が軸のチームだ。速攻からの平均失点(10.4)、ペイント内の平均失点(41.3)はともにリーグトップと、相手に隙を与えないしぶといディフェンスを信条としている。 昨季オールディフェンシブ2ndチームに選ばれたバム・アデバヨを筆頭に、今季もバトラー、タッカー、ラウリーと一流のディフェンダーが揃っている。グレードアップが期待される堅守で、優勝への道を切り開きたい。


移籍情報

【入団・再契約】カッコ内は昨季所属チーム、またはドラフト順位 ダンカン・ロビンソン(再契約) ビクター・オラディポ(再契約) ドウェイン・ドッドモン(再契約) マックス・ストゥルース(再契約) ゲイブ・ビンセント(再契約) ユドニス・ハズレム(再契約) オメール・ユルトセブン(再契約) マーキーフ・モリス(レイカーズ) PJ・タッカー(バックス) カイル・ラウリー(ラプターズ) ケイレブ・マーティン(ホーネッツ) 【退団】カッコ内は今季所属チーム ケンドリック・ナン(レイカーズ) アンドレ・イグダーラ(ウォリアーズ) ネマニャ・ビエリツァ(ウォリアーズ) ゴラン・ドラギッチ(ラプターズ) プレシャス・アチウワ(ラプターズ)


2020-21シーズン成績

レギュラーシーズン:40勝32敗(.556/イースト6位) プレイオフ:0勝4敗(.000/イースト1回戦敗退) ■チームスタッツ 平均得点:108.1(25位) 平均失点:108.0(5位) 得失点差:±0.0(16位) 平均リバウンド:41.5(29位) 平均アシスト:26.3(9位) 平均スティール:7.9(9位) 平均ブロック:4.0(30位) FG成功率:46.8%(15位) 3ポイント成功率:35.8%(19位) FT成功率:79.0%(12位) オフェンシブ・レーティング:110.6(18位) ディフェンシブ・レーティング:110.7(10位) ※カッコ内はリーグ順位

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