パスカル・シアカムの代理人がトレードの噂を一蹴「それは今、彼が一番考えていないこと」

トロント・ラプターズの主力であるパスカル・シアカムは今オフ、トレードの噂が複数飛び交った。しかし、代理人を務めるトッド・ラマサール氏は、「周囲が騒ぎ立てているだけ」とこれを一蹴している。 シアカムは3年目の2018-19シーズンにレギュラーを掴み、80試合で平均16.9得点、6.9リバウンド、3.1アシストの成績でMIP(最も成長した選手)を受賞。チームもフランチャイズ史上初のリーグ優勝を果たし、オフに4年総額1億3000万ドル(約143億円)で契約延長した。 翌19-20シーズンにはキャリアハイの平均22.9得点、7.3リバウンドを記録してオールスターにも初出場。しかし、昨季は最終的に平均21.4得点を挙げるも好不調の波が激しく、批判に晒されることも少なくなかった。 今オフには、サクラメント・キングスが関心を示したとされ、ベン・シモンズ(フィラデルフィア・76ers)のトレードに絡む形でゴールデンステイト・ウォリアーズ行きも噂されたが、シアカムの代理人を務めるラマサール氏は、『NBC Sports』の『PBT podcast』でトレード話を一蹴している。 「それは今、パスカルが一番考えていないことだ。彼はトロントを愛しているし、(2019年に)チャンピオンシップも獲得した。(新型コロナウイルスの)パンデミックや、ラプターズがプレイオフ進出を逃したことで、様々なトレードの噂が飛び交った。しかし、それはパスカルの責任でも、チームの責任でもない。オフシーズンに周囲が騒ぎ立てているだけだ」 『The Athletic』のサム・アミック記者は8月中旬、バイスチェアマン兼球団社長のマサイ・ウジリが、チームとしてシアカムを売りに出していないことを伝え、本人もラプターズでのプレイを望んでいると報じていた。ラマサール氏は、周囲の雑音をかき消すためには、勝利あるのみだと語る。 「勝つことが一番の治療法。勝っていれば、事実だろうとフィクションだろうと、誰もトレードの噂について話さない。チームの勝利を追い求めるだけだ」 ラプターズは昨季カンファレンス12位(27勝45敗)と低迷しただけに、シアカムには力強くチームを牽引するパフォーマンスが求められる。

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