ポートランド・トレイブレイザーズの大黒柱デイミアン・リラードは、今オフに飛び交うトレード話を否定している。一方で、ロスター強化の要求を匂わすコメントも残しているなかで、同僚のCJ・マッカラムは「彼は勝ちたいんだ」と胸中を察している。 2012年にNBA入りしたリラードは、これまでオールスター出場6回を誇り、抜群のシュート力でリーグ屈指の攻撃的ガードの地位を確立してきた。2019-20シーズンは自身初となる平均30得点の大台をクリアし、翌20-21シーズンもリーグ3位の平均28.8得点を記録した。 ただ、チームとしては18-19シーズンにカンファレンス決勝に進んだのが最高位で、NBA9年間でファイナル進出、リーグ優勝の経験はなし。移籍の噂が絶えず、今オフもゴールデンステイト・ウォリアーズ、フィラデルフィア・76ers、ニューヨーク・ニックス、ロサンゼルス・レイカーズなどがトレード候補に挙がっていた。 リラード本人は東京五輪前、「僕が今言えるのは、キャリアを通してトレイルブレイザーズのユニフォームを着たいと思ってきたということだ。トレイルブレイザーズのユニフォームですべてを勝ち取りたいと思っている」とトレード要求説を否定。13-14シーズンからコンビを組んできたマッカラムも、ポッドキャスト『the Woj Pod』でリラードについて言及している。 「彼(リラード)とは親密な関係を築き、シーズンについて話したり、勝つためには何が必要か毎日のように意見を交わしている。彼の目標はチャンピオンシップを勝ち獲ることだ。それは、僕たち全員が望んでいること。優勝のために、ベストの自分になりたいと思っている。彼は今、すべてを懸けて挑んでいる。純粋に勝ちたいだけなんだ」 新たに就任したチャウンシー・ビラップスHC(ヘッドコーチ)の下、リラードは悲願のリーグ優勝を果たせるだろうか。