ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードはプレイヤーオプションを破棄して今夏に無制限FA(フリーエージェント)となったが、チームと再契約する見込みだという。『AP通信』が報じた。 2021-22シーズンにクリッパーズから3600万ドル(約40億円)を得られる予定だったレナードだが、いったん破棄してFAとなった後に、クリッパーズとサラリーキャプの35%に相当するマックス契約(シーズンごとに300万ドルアップの複数年)を結ぶつもりだとされてきた。その一方で、ダラス・マーベリックスが獲得に関心を示していると報じられるなど、移籍の噂も多く飛び交っていた。 そのなかで、『AP通信』によれば、まだ正式決定していないゆえに匿名ながら、レナードがクリッパーズと再契約する予定で、最終的な条件を詰めている段階だと関係者から証言を得たという。 レナードは名将グレッグ・ポポビッチの元でディフェンス職人として頭角を現し、サンアントニオ・スパーズが優勝した2014年にはファイナルMVPを受賞。15-16シーズンには初めて平均20得点をクリアし、オフェンス面でも大きな成長を遂げた。 2018年7月にトレードでトロント・ラプターズへ移籍。同シーズンにフランチャイズ初優勝をもたらすとともに、自身も史上初となる東西でファイナルMVPに輝くなど、名実ともにスーパースターに。直近2シーズンはポール・ジョージとともにクリッパーズの二枚看板を担っているが、20-21シーズンは球団創設51年目にして初のカンファレンス決勝まで駒を進めたが、NBAファイナルには手が届かなかった。 クリッパーズは今オフ、レジー・ジャクソンと2年総額2200万ドル(約24億3000万円)で再契約、メンフィス・グリズリーズから無制限FAとなったジャスティス・ウィンズローと2年契約締結で合意している。