8月5日(木)、オリンピック男子バスケットボール準決勝でアメリカ代表とオーストラリア代表が対戦し、97-78でアメリカが勝利した。 立ち上がり、アメリカはシュートの不調に苦しんだ。とりわけ3ポイントが入らず、ようやく1本目が決まったのは第2クォーター残り3分24秒。このクォーターでは最大15点差をつけられるなど、オーストラリアに主導権を握られる時間が長く続いた。 しかしアメリカは、先の3ポイントを機に流れを変える。デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)が沈めたこの長距離砲で10点差に迫ると、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)の攻守にわたる奮闘もあって、前半終了時には42-45と3点差まで詰め寄った。 すると後半は開始早々からデュラントの連続得点もあり、12-0のランで一気に逆転。第3クォーターを32-10で圧倒すると、そのまま難なく逃げ切った。 アメリカはデュラントが3ポイント1/7と苦しみながらも2ポイントを9/12と高確率で沈め、ゲームハイの23点、9リバウンドをマーク。さらにブッカーが20点、ドリュー・ホリデーとクリス・ミドルトン(ともにミルウォーキー・バックス)がそれぞれ11点を挙げた。 オーストラリアはパスをつなぎながらズレが生じたら積極的にアタック、そこからキックアウトして3ポイントと自在にオフェンスを組み立てたものの、後半開始に崩れたのが響いた。また、リバウンドも29-44と大差をつけられている。 個人ではパティ・ミルズ(サンアントニオ・スパーズ)がチームハイの15点、8アシスト、控えのダンテ・エクサムが14点をマーク。ファストブレイクからの得点では22-6とアメリカを圧倒したものの、チーム全体のFG成功率は41.0%にとどまっている。 勝利したアメリカは、今晩20時から行なわれるフランス対スロベニアの勝者と7日(土)11時30分から決勝を戦う。また、敗れたオーストラリアはフランス対スロベニアの敗者と同日20時から3位決定戦を戦う予定だ。