ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが、またもやNBA史に名を刻んだ。日本時間5月2日(現地1日)に本拠地で行われたワシントン・ウィザーズ戦で史上4人目となる30得点、20アシスト以上でのトリプルダブルを達成した。 第1クォーターに38-26とリードを奪ったマブズだったが、第3クォーターに猛反撃を食らい、逆転を許してしまう。苦しいゲーム展開のなか、奮闘したのがドンチッチだった。 第4クォーターの12分間にフル出場し、8得点、7アシストを記録して25得点に関与。残り34.9秒に同点ジャンパー、残り9.3秒にドリアン・フィニースミスの逆転決勝3ポイントをお膳立てし、125-124の逆転勝利に導いた。 最終的に39分間のプレイで、31得点(フィールドゴール12/23、3ポイント1/6、フリースロー6/11)、12リバウンド、20アシスト。『ESPN』によれば、30得点、20アシスト以上でのトリプルダブルは、オスカー・ロバートソン、マジック・ジョンソン、ラッセル・ウェストブルックに続いて史上4人目で、アシストで関与した計51得点はドンチッチのキャリア最多記録だという。 『ESPN』のティム・マクマホン記者は、試合後のドンチッチのコメントを紹介しているが、本人からすればトリプルダブルよりも印象的なデータがあったようだ。 「1ターンオーバーしかなかったのがより印象的だ。ほぼ(ミスが)なかったということだからね」 リック・カーライルHC(ヘッドコーチ)も22歳の司令塔に対し、「ルカの落ち着きは素晴らしかった。集中して、すべてで正しいプレイをした」と賛辞の言葉を送った。 ドンチッチはこれで、通算190試合目の出場で35回目のトリプルダブルを達成。これはオスカー・ロバートソン(82試合)に次ぐ史上2番目の速さで、3年目にして通算回数でも歴代11位となった。スロベニアが生んだ神童がキャリアでどこまで数字を伸ばすのか、楽しみだ。