日本時間4月28日(現地27日)、アマリー・アリーナでイースト首位のブルックリン・ネッツ(41勝20敗)と、同12位のトロント・ラプターズ(26勝35敗)が対戦する。今季3度目となる両軍の試合では、リーグ最高峰のスコアラーであるネッツのケビン・デュラントと、ラプターズの渡邊雄太のマッチアップに期待したい。 プレイイン・トーナメント出場圏内となるカンファレンス10位以上を目指すラプターズは、直近6戦で5勝と好調だ。出場した過去9試合で平均25.7得点を挙げるパスカル・シアカムを筆頭に、3戦連続で20得点超えのOG・アヌノビーや、フレッド・バンブリートなど先発陣がコンディションを上げているが、サポーティングキャストの貢献も見逃せない。 ルーキーのマラカイ・フリンは安定感こそないが、大胆不敵なプレイでチームを勢い付け、4月途中に加入したケム・バーチとフレディ・ギレスピーはチームのインサイドに欠けていたタフネスをもたらした。そして、忘れるべきではないのが渡邊だ。 直近6試合では平均20.7分の出場で9.8得点、3.2リバウンド、1.5アシスト、FG成功率61.8%、3ポイント成功率56.3%を記録。27日(同26日)に行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦でも、控えでは2番目に多い19分プレイして9得点と、セカンドユニットの軸として攻守で高い存在感を示している。 リーグ最高のオフェンシブ・レイティングを誇るネッツに対しては、デュラントとカイリー・アービングをいかに抑えるかが焦点となる。特に過去2度の対戦で満足にプレイできなかったデュラント(初戦は健康・安全プロトコルにより途中退場。2戦目は怪我で欠場)のパフォーマンスは勝負を分ける鍵となるだろう。まだ、左太腿の負傷から戻ってきたばかりだが、復帰戦となった26日(同25日)のフェニックス・サンズ戦ではベンチから28分出場して33得点と、その圧倒的な得点力を披露した。 ラプターズ戦ではスターターに戻るのか、再びシックスマンとして起用されるのか不透明だが、いずれにしても要注意人物であることは間違いない。シアカム、アヌノビーとともに、デュラントのマークを担当することが予想される渡邊。自身最大のセールスポイントである守備が、歴代屈指のスコアラーにどこまで通じるのか見ものとなる。