現在NBAで最も波に乗っているのは、14勝4敗とリーグトップの勝率を誇るユタ・ジャズで間違いないだろう。日本時間1月7日(現地6日)のニューヨーク・ニックス戦で敗れたのを最後に、その後10連勝と破竹の勢いで白星を重ねている。 ジャズは昨季まで4年連続でプレイオフに出場しているが、その間の最高戦績はウェスタン・カンファレンス準決勝(2017年、2018年)だった。また、直近2シーズンは1回戦で敗退とプレイオフで結果を出せず、これまではコンテンダーとしてはあまり評価されてこなかったが、守護神のルディ・ゴベアによれば今季のチームは少し雰囲気が違うという。 エースのドノバン・ミッチェルを脳震とうで欠いた28日(同27日)のダラス・マーベリックス戦で、29得点、20リバウンド、3スティール、3ブロックと攻守で獅子奮迅の活躍を披露したゴベア。チームを116-104の勝利に導いたビッグマンが試合後に語った内容を、『NBA.com』のマイケル・C・ライト記者が伝えている。 「ロッカールームの全員がこれほどまでに高い集中力を見せているのは、たぶん自分がここに来てから初めてのこと。僕らがより大きな目標のためにプレイしていると感じるよ。僕らにはミッションがある」 同試合でベンチから出場し、ゲームハイとなる31得点を記録したジョーダン・クラークソンも「全員がそれぞれの役割を理解している」と、ジャズのチーム力の高さに自信を示している。 「みんなが互いのことでハッピーになれている。僕らは他の選手のシュートをアシストして得点する方が幸せなんだ。ボールは止まることなく動き回る。この流れはコート外、練習から生まれているもので、他の選手が何ができるかを全員が理解している。今後もこの雰囲気を維持して、今までやってきたことを続けていくよ」 リーグで唯一、オフェンシブ・レイティングとディフェンシブ・レイティングの両方でトップ5入りするなど、攻守でハイレベルなパフォーマンスを披露しているジャズ。フランチャイズ記録の15連勝に近づいているが、選手たちに慢心はないようだ。ジョー・イングルズは「10連勝でも大袈裟に喜ぶことはない」と語った。 「僕らは満足していないし、前進し続けるだけ。まだ序盤戦だが、プレイしたいスタイルとペースは掴んだと思う。10、20、30連勝、または連敗、何にせよ、毎日より良くなるために突き進むだけだよ。多くの試合で活躍する選手が違う。僕らはお互いのためにプレイし、エゴはない。本当にクールなチームだ」 高い団結力を見せるジャズは、果たして連勝をどこまで伸ばすのか。また、今季どのような結果を残すのか見ものとなる。 ジャズは30日(同29日)に、再びホームでマーベリックスと対戦。なお、ミッチェルは脳震とうプロトコルにより、2試合連続での欠場となっている。