日本時間1月21日(現地20日)、NBAでは全10試合が行なわれる。以下、各試合の見どころを紹介する。
ネッツは今季最長となる4連勝中と好調。加入して間もないジェームズ・ハーデンも2試合で、平均33.0得点、9.0リバウンド、13.0アシストと存在感を放っている。この試合、カイリー・アービングの復帰が濃厚と見られており、ハーデン、アービング、ケビン・デュラントで形成する新生ビッグ3のお披露目となることが期待される。 延期の影響で5日ぶりの試合となるキャバリアーズは、16日(同15日)のニックス戦で33得点、23リバウンドと大暴れしたアンドレ・ドラモンドに注目。ペリメーターにタレントを揃えるネッツに対し、インサイドを支配して試合を有利に進めたい。また、ハーデンのトレードに絡む形でチームに加入したジャレット・アレンとトーリアン・プリンスは、古巣相手に新天地デビューが見込まれている。
マーベリックスは19日(同18日)のラプターズ戦で、2018-19シーズン以来となる3連敗を喫した。悪い流れを断ち切るには、その試合で15得点(FG 4/11)と本調子ではなかったルカ・ドンチッチの復調が不可欠となる。プロトコルによりジョシュ・リチャードソン、マキシ・クレーバーら主力を欠くだけに、クリスタプス・ポルジンギスもしっかりとエースを援護したい。 アウェイ遠征を2勝2敗で終えたペイサーズの鍵はターンオーバー。今季勝利した8試合は、いずれも対戦相手よりターンオーバー数が少なかった。アシスト/ターンオーバー率でリーグ11位と堅実なプレイが光るマルコム・ブログドンの、ゲームメイクに注目したい。
セルティックスは、30点差の大敗を喫した18日のニックス戦からの立て直しを図る。コロナ検査で陽性だったというジェイソン・テイタムが3戦連続で不在となるため、前回今季初出場を果たしたケンバ・ウォーカーの奮起に期待。 7勝1敗とホームで強さを見せる76ersは、ジョエル・エンビードが2試合ぶりに出場予定。欠場した試合で3戦全敗と欠かせない存在であるビッグマンの復帰は、チームにとって大きなブーストとなるはずだ。また、シューターのセス・カリーも復帰の可能性が囁かれている。出場すれば2週間ぶりの実戦となるが、自慢のシュートタッチを発揮できるか。
両者の対戦は今季2度目。ピストンズは、ホークスに20本もの3ポイントを決められた前回の反省を守備で活かしたい。オフェンスでは、デリック・ローズが2戦連続で20得点超えと好調。チームのゴー・トゥ・ガイとして躍進する、ジェレミー・グラントの負担を軽減できるか。 直前のウルブズ戦に勝利したホークスだが、24個も犯したターンオーバーは修正点。直近3試合でFG成功率26.2%、3ポイント成功率18.8%と苦しむ、トレイ・ヤングの調子も気になるところだ。
ヒートはプロトコルにより、ジミー・バトラーとエイブリー・ブラッドリーが5戦連続での欠場となる。大黒柱不在のなか期待が懸かるのは、直近2試合で平均28得点、9リバウンド、5.5アシスト、1スティール、2ブロックと上向き調子のバム・アデバヨ。勢いそのままに、攻守で獅子奮迅の働きを再び見せられるか。 今季初の3連勝と波に乗るラプターズでとりわけ好調なのが、シックスマンのクリス・ブーシェイ。現在4戦連続で20得点超えをマークしており、控えの起爆剤としてチームに欠かせない存在となっている。平均ブロック数もリーグ3位(2.5本)と、攻守にわたる活躍でチームを4連勝に導けるか。
6連敗中のマジックの課題は、パンチ力不足のオフェンス。シーズン全休となったマーケル・フルツがして離脱以降、チームはオフェンシブ・レーティングでリーグワースト(98.3)と低迷している。連敗中も平均25.5得点と孤軍奮闘する、ニコラ・ブーチェビッチに次ぐ得点源の登場が待たれる。 ウェスト最下位のウルブズは、マジックとは対照的に守備に問題を抱えている。直近10試合で9敗を喫しているが、その間平均120.2失点、被FG成功率49.5%と改善が急務。キャリア初の先発試合となった前回のホークス戦で、8リバウンド、3スティール、1ブロックと守備に奔走した3年目のジャレッド・バンダービルトは、チームを変えられるか。
直近6試合で2勝4敗と調子を落とすサンズ。1週間ぶりの試合となった前回のグリズリーズ戦では、デビン・ブッカーがFGを21本中5本しか決められず12得点と勢いに乗れず。また、司令塔のクリス・ポールも、6ターンオーバーとらしくないプレイが見られた。ウェスト14位と低迷するロケッツ相手に仕切り直したいところ。 対するロケッツは直前のブルズ戦で敗戦。しかし、新加入のビクター・オラディポがいきなりチーム最多の32得点、9アシストと上々の出来を披露した。ジョン・ウォールがひざに痛みでまだ復帰できないため、オラディポには今試合でも攻撃面でチームをリードすることが求められる。
今季敵地で6勝2敗と結果を残すスパーズは、7選手が平均2桁得点をマークするなどチームとしてのバランスの良さが目立つ。直前のブレイザーズ戦では33アシストを記録して大勝。「アシストは勝利につながる」とグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)も称賛したチームバスケットでシーズン2度目の3連勝を狙う。 ウォリアーズはケリー・ウーブレイJr.が、前回のレイカーズ戦で今季自身最多の23得点を記録。攻守にわたる気合のこもったプレイで、再び勝利を呼び込めるか。また、ウォリアーズはが勝利すれば、師弟関係にあるスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)とグレッグ・ポポビッチの対戦成績(9勝10敗)が五分となる。
クリッパーズは4連勝と絶好調。特に3ポイントの調子が良く、連勝中は50.3%という高確率で相手を圧倒している。被3ポイント成功率でリーグワーストのキングスに対し、自慢の長距離砲が爆発するか。 連敗を3でストップしたいキングスは、18日(同17日)のペリカンズ戦でディアロン・フォックスが自己最多となる43得点、13アシストを記録。14得点に抑えられた前回対戦時のリベンジなるか。
昨季プレイイン・ゲームズでしのぎを削った両軍が今季初顔合わせ。グリズリーズは1月に入って以降、ディフェンシブ・レーティングでリーグトップに立つ。持ち前の堅守を軸に流れを掴み、連勝を6に伸ばしたい。 CJ・マッカラム(左足)、ユスフ・ヌルキッチ(右手首)と内外で主力を欠くブレイザーズ。デイミアン・リラードに掛かるプレッシャーを軽減するためにも、2人の代役を担うロドニー・フッドとイネス・カンターの奮起が必須だ。