ケリー・ウーブレイJr.は今オフ、激動の日々を送った。クリス・ポールが絡んだトレードでフェニックス・サンズからオクラホマシティ・サンダーへ放出となり、さらにゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍することになった。伸び盛りのスウィングマンは、新天地での意気込みを語っている。 地元テレビ局『KRON 4』のニュース番組で、移籍後初のインタビューを受けた24歳のウーブレイJr.は、「僕にとって素晴らしくフィットするチームと見ていた」とウォリアーズの印象を明かす。 ウォリアーズと言えば11月19日(日本時間20日)、2019年のNBAファイナル第6戦で左膝前十字靭帯を断裂し、昨シーズンを全休したクレイ・トンプソンがワークアウトで右アキレス腱を断裂していたことが判明。新シーズンの出場は絶望的で、ウーブレイJr.はトンプソンの穴を埋める存在として大きな期待を寄せられている。本人もそれは自覚しているようだ。 「言うまでもなくクレイ(トンプソン)の離脱は不幸なことで、誰にも起きてほしくないことだ。彼が回復して、フルメンバーで戦えることを待ちきれない。ただ、この(怪我の)ニュースが明らかになると、ゴールデンステイトは僕に興味を持った。来シーズンは、僕にとって最高にフィットする機会だと感じている」 ウーブレイは「僕はエナジーとディフェンスをもたらせる」と続け、自分の実力に自信を見せる。 「僕に対して疑いを持っているすべての人たちに、実力を証明することが待ち遠しい。僕はリーグでも少ないディフェンス、オフェンスともに優れた2ウェイプレイヤーだ。ディフェンスで相手を封じ込め、オフェンスで脅威になるチャレンジを楽しみにしている」 ウーブレイJr.は2019-20シーズン、サンズで56試合に出場して自己ベストの平均18.7得点、6.4リバウンドを記録したが、どこまでトンプソンの穴を埋められるのか懐疑的な見方も少なくない。まだ若く発展途上の彼がこの評価を覆すことができた時、ウォリアーズはより優勝を狙えるチームになっているはずだ。