マルク・ガソル、米国残留ならウォリアーズ行きの可能性も 米記者は“自己犠牲”のメンタリティーに注目

トロント・ラプターズのベテランセンター、マルク・ガソルは今季限りで契約満了となるため、その去就が注目を集めている。母国スペインの名門FCバルセロナ復帰も囁かれるなか、新シーズンの巻き返しを誓うゴールデンステイト・ウォリアーズ行きの可能性もゼロではないようだ。 ラプターズは今オフ、インサイドを支えるガソルとサージ・イバカが完全FA(フリーエージェント)となる。『ESPN』のザック・ロー記者がホストを務めるポッドキャスト『The Lowe Post』で、『The Ringer』のビル・シモンズ記者は人気銘柄の1人と見られているイバカについてこのように語っている。 「イバカはすでに大金を稼ぎ、タイトルも獲得している。リーグでもベストのチームプレイヤーの1人だ。『俺はゴールデンステイトに行くつもりだ。少し年俸が下がるだろうが、それだけの価値がある』と自分に問いかけられる男だ。トロントを離れるなら、プレイオフでの青写真も描いているだろう」 シモンズ記者は、イバカは条件面を犠牲にできるメンタリティーの持ち主で、ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンを擁するウォリアーズで優勝を目指しても不思議はないと見解を述べた。 この主張に対し、ロー記者はウォリアーズ行きに関してはガソルのほうが可能性は高いと推測している。 「年俸ダウンや出場時間や役割を犠牲にしてでも優勝を狙うという観点から言えば、トロントからゴールデンステイトのようなチームに行くのはガソルだと思う。もし、彼がここ(アメリカ)に残る場合だけどね。私の予想では、イバカはおそらくラプターズと1年あたり2000万ドル(約21億円)の契約になる」 35歳のガソルはNBA12年目の今季、キャリアワーストの平均7.5得点、6.3リバウンドにとどまった。それでも、2013年には最優秀守備選手賞に輝き、2019年にはラプターズで自身初の優勝リングも手にするなど、これまでの実績は十分だ。 一部では、古巣バルセロナとの契約を検討しているとの報道もあるが、ビッグマンが課題であるウォリアーズへ移籍するとなれば、来季の復活にさらに拍車がかかりそうだ。

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