ロサンゼルス・クリッパーズは今季、開幕前にカワイ・レナードとポール・ジョージを獲得し、リーグ随一の大型補強に成功。二枚看板に加えてパトリック・ベバリー、ルー・ウィリアムズ、モントレズ・ハレルといった実力者も擁することで、NBA屈指のタレント集団として優勝の有力候補に挙げられていた。 しかし、実際はプレイオフのカンファレンス準決勝で3勝1敗とリードしながらデンバー・ナゲッツに大逆転負け。期待外れの形でシーズン終了を迎えた。
現在のクリッパーズの契約状況を見ると、主力でFA(フリーエージェント)となるのはシックスマン賞に輝いたモントレズ・ハレルとベテランのマーカス・モリスの2人だけだ。ただ、レナードとジョージは2021-22シーズンにプレイヤーオプションとなるため、残留が確定しているのは来シーズンまで。また、ウィリアムズも来季が契約最終年と、1シーズン後には大量の戦力流出が起こり得る状況にある。 オフの編成に注目が集まるなか、『The Athletic』のヨハン・ブハ記者は、「レナード以外で残留が確定している選手はいない。ジョージも残留はほぼ確定しているが、チームにとって適切な内容だったらトレードもあり得る」と推察している。 また、今オフ注目のFAとなるハレルの去就について、同じ『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は本人、クリッパーズともに契約延長について前向きながら、ハレルは複数のチームが自分に興味を持つことを期待していることをレポートしている。 来季も優勝を狙える戦力維持にはハレルの残留は最優先事項。ただ、引き留めに失敗した場合など、クリッパーズは今オフに大きな動きを見せる可能性は残されている。