ヒューストン・ロケッツのダリル・モーリーGM(ゼネラルマネージャー)は、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)が提唱するオフェンシブなチームを完成させるために、これまで様々な補強を行ってきた。 その集大成とも言える今シーズン、ロケッツはジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルック、PJ・タッカーらを中心に、スモールラインナップを突き詰めた“マイクロボール”でプレイオフに臨んだが、カンファレンス準決勝でレブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズに1勝4敗で敗れた。
プレイオフ敗退後、今季限りで契約が切れるダントーニHCがロケッツに戻らないことを表明。そんななか、モーリーGM解任の噂もささやかれたが、ロケッツのティルマン・ファティータ・オーナーに、その意思はないようだ。 同氏が毎週出演している『CNBC』の放送で語った内容を、『ESPN』のティム・マクマホン記者が伝えている。 「ダリル・モーレーの仕事は安泰だ。私は、彼がチームに最適なヘッドコーチを見つけると確信している。個人的には、どのコーチが良いのか分からない。だから、6人のあらゆるデータや経験を基にして検討を繰り返すバスケットボール運営部門チームがいるんだ。彼らが私に最適な人物を推薦してくれる。私は、ただサインをするだけの人間だ」 「私は、バスケットボールのコーチをどうやって面談するのかさえ知らない。私は、ビジネスで成功する秘訣は『自分が何を知っていて、何を知らないのかを理解すること』だと考えている。そして、私はバスケットボールに関して自分が無知であることを理解している」 データ主義を徹底し、「3ポイントシュートとゴール下のシュートだけで得点する」という方針を推し進めているモーリーGMが、次のヘッドコーチに誰を選ぶのか、注目だ。